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紫黄4−1 ページ40

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 最近淳太のことが好き過ぎてやばい。隣のクラスの淳太が移動教室の時にちらっと廊下から顔を覗かせて笑顔を見せてくれるだけで「顔キモッ」と流星に引かれるくらいニヤけてまうのにクラスのヤツに「はよ行くで」と腕を引かれる姿をみると腹の底が焼けるような感覚になって「殺し屋がおる」と言われる始末。

赤「……淳太。すき。だいすき。」

黄「…ッん……んぅ…」

ふたりきりになると淳太に触れたい気持ちが溢れ出して止まらなくて、放課後の教室、部室の裏、淳太の部屋、外だろうと関係なく淳太に触れてアホみたいにキスをしては、家に帰ってからキスしたあとの蕩けた淳太を思い出して愚息を慰める毎日…病気なんちゃうかってレベルで淳太が好き。

黄「へえ〜…結構綺麗にしてるやん」

赤「ちょお!恥ずかしいからあんま見んといて!」

黄「ふふん、初重岡家だ。へへへっ♪」

赤「……かわいすぎやろ」

黄「ん?なんか言うた?」

赤「べつに」

淳太がいる。俺の部屋に。
部活の休みとオカンの夜勤と姉ちゃんのバイトが見事にバッティングして、オトンの帰宅は早くても21時過ぎだから少なくとも21時まではひとりきり──ということで淳太を連れ込んだ。

黄「勉強机に教科書ないやん…置き勉はあかんで!」

赤「忘れ物対策やからええの」

黄「えー!なんやねんそれ!」

はじめてやってきた俺の部屋に興味津々の淳太が部屋のなかをぐるぐると見てまわるから、帰宅してすぐ淳太をリビングで待たせて大急ぎで掃除と消臭を済ませたとはいえ、変なものがなかったか不安になってきた。

黄「これ!流星が言うてたやつ?」

赤「おん。読んでええで」

黄「やった。ありが……ん、何か落ちた……」

赤「あ゛」

最近学校で流行っているマンガを取った際にぽとりと本棚から落ちたのは先日淳太の家でテスト勉強をした帰りに天敵の小瀧からもらった御守り──もといスキン。親と姉に見つからないように本棚のマンガとマンガの間に隠してたのをすっかり忘れていた。

黄「なにこれ。ゼリー?いや、クレイパックか?」

赤「え、あ、いやっ、ちゃうけど、えっと、あの、」

黄「そんな焦って……は!大事なものだった?」

赤「大事は大事やけど割れたりせんから大丈夫です」

黄「そっか……0.01……あ、コン…」

赤「うわああああああ!」

黄「コン…タクト…ではないんか…な?」

赤「あは、あははははは…」

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作者名:26 | 作成日時:2022年2月11日 16時

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