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赤黄９−２（★） ページ27

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　せなを出産して２年目の母の日は２人目を出産したばかりで退院だなんだと忙しくてそれどころではなく、やってきた３年目。そろそろ３歳が見えてきた兄と数日後に１歳の誕生日を控える弟のふたりをひざにのせてパソコンとにらめっこ。

赤「もうすぐ母の日やけど何がいいかな？」

兄「うーーん」

弟「うぅーっ」

ママにありがとうをつたえる日と教えたけど恐らくよくわかってない兄となんのこっちゃわからないけどお兄ちゃんの真似して悩んでる風を装う弟。

赤「ママが好きなものってなんやろね？」

兄「えっとね、せなくんと、こた！」

赤「それはそうやけど……ん？待ってパパは！？」

弟「あーゔぅ！」

兄「ちがうって」

赤「ママはパパのことも好きやと思うけどなぁ…」

ネットサーフィンをしているうちに淳太の英才教育をもろに受けた兄のほうが「みっちー！」を発見したところでハッとした。すっかり忘れてた。せなが１歳になったら行こうとしててコロナとかこたの妊娠出産で家族で行けてなかったし──プレゼントは決定。スケジュールを確認して水曜日に挑むのみ。ただ生憎電子チケットだからプレゼントとして贈るには少しばかり味気ない。

赤「そしたらせなに絵描いてもらおかな」

兄「ん！」

弟「う？」

赤「こたはパパと一緒に描こか」

オリジナルの紙チケットを手作りしてるひとがネットに載せていたテンプレートを拝借して、表に子どもが描いた絵、裏面に淳太宛のメッセージを書き入れて、世界にひとつだけのオリジナル紙チケットが完成。おしゃべりが達者になってきたせなの口止めに手を焼きながらなんとか当日まで漕ぎつけた。

赤「淳太、そこに居って。せなこたおいで〜！」

黄「なに可愛い〜！」

スケジュールの関係で収録前のメンバーが見てるなかで渡すことになり、ミッキーの耳をつけてカーネーションと封筒を持って緊張気味の兄と神ちゃんにだっこされたドナルドのロンパース姿の弟が入ってきた。

兄「ままいつもありがとぉ、だいすき！」

弟「まんまんまっ」

緑「こたも大好き〜♡だそうです」

黄「ありがと〜…はっ！チケット、取ったん！？」

赤「家族で行けてなかったから今度行きましょう」

橙「見してみして。上手〜！」

紫「淳太よかったなぁ」

桃「ついてっていい？」

青「てか望はなんで泣いてんねん」

　神ちゃんにもオカンありがとうってカード渡したら泣いて喜んでて、隣で小瀧が泣いて悔しがってました。

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