赤黄８−３ ページ24
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時間が解決することは多い。だけどなかには時間が経過すればするほど拗れてしまうこともあって多分今回は後者。同じ屋根の下に暮らしているのにろくに目も合わせず必要最低限の会話だけで３日目──。
黄「もう面倒臭いねんけど」
赤「…おう、せやな」
元々浮気の心配なんて一度もしたことなかったのにワイドショーをみたら話が飛躍してしまい俺の気持ちを無視してしまったことは反省している。けれど、それでも俺に10ヶ月も我慢させていることに変わりはないから申し訳ない気持ちがあると吐露した淳太。
赤「淳太は俺が他のひとを抱いてもええの？お金を払ってプロと客として気持ちがない割り切った行為やったら淳太は俺が他人とヤっても許せんの？」
黄「……」
赤「俺は無理やで。たとえ俺が淳太を我慢させてとるとしても淳太が女を抱いたり、知らん男に抱かれるなんて考えただけで腹の底が焼けそうなくらい腹立つ」
黄「…そんなん俺やって嫌や…」
赤「だったらもう二度と冗談でもプロ相手やったらええとか言わんといて。あれ結構寂しかったんやで。」
黄「……ごめん」
赤「俺もごめん」
ぎゅうと抱きしめ合って約３日ぶりに淳太の感触や匂いを堪能していると腕のなかで俺を見上げる淳太のおおきくて水分量の多い目と目線がかち合った。
赤「どしたぁ？」
黄「罪滅ぼしと言うたらあれやけど…っん、」
赤「んん゛」
黄「……お手伝いくらいは……できるから……」
赤「お、おまっ…」
淳太くんへ それ逆効果です＾＾ しげちゃんより
その後も淳太からキスを仕掛けられるたびに
赤「あいつほんま出産後覚悟しとけよ…っ！！！」
と文句を嘆きながら、淳太就寝後にトイレでひとり寂しく己を慰める可哀想な俺なのであった。
出産後こそ、バタバタでそれどころじゃなくて知らんうちに妊娠中とあわせて１年半以上の禁欲生活をしていたことに淳太に手を出そうとするたび計ったように泣きはじめる息子に気づかされて驚愕するなんて、この時の俺は知る由もない。
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作者名：26 | 作成日時：2022年2月11日 16時
