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緑黄5−1(★) ページ19

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 照史妊娠中は吐きづわり、大毅の時は食べづわりでそれぞれ苦しんでいた淳太だけど3人目妊娠の現在はにおいづわりと眠りづわりの複合パターンでとなりで見ていても今回がいちばんしんどそうに感じる。

緑「よーし!いただきますしよか?」

赤「ととぉ じゅんたおらんよ」

緑「淳太はお部屋でおやすみしてるんよ」

橙「食べ物のにおいで気持ち悪くなってまうんやて」

赤「だいもごはんいらなぁい」

緑「あかんよ。ちゃんと食べなさい。」

赤「いらんもん」

橙「大毅がごはん食べな淳太くんが悲しむで?」

赤「〜〜〜〜っ!」

元々料理は俺の担当で淳太がキッチンに立つことはあまりなかったけどにおいつわりだとわかってからはキッチンはおろか食事も別で摂るようにした。大毅の時に悪阻をなんとなく理解した照史は積極的に手伝いをしてくれるし淳太不在の食卓も納得できた。でも絶賛イヤイヤ期で産まれながらにして淳太ガチ勢の大毅には到底理解できるわけもなく毎日怒って泣いて…俺が嫉妬して淳太と大毅を切り離してるくらいに思ってて俺に対して反抗的になってきた。

緑「淳太〜…炭酸水とゼリー持ってきたから一旦起きてくちにできるだけでいいから食べよか」

黄「…ん、ありがと」

持ってきた炭酸水とゼリーを無理矢理ひとくちふたくち流し込むとぽふっと肩に寄りかかってきた。日中死ぬほど眠くて身体はとにかくだるくてずっと車酔いしてる気分だという──すぐにすやすやと眠りはじめた淳太を布団に寝かせて子どもたちを寝かしつけてからおなじ布団に入って淳太がだるいと嘆いていた手や脚をさすりながら眠りについた。

赤「うあーーん、じゅんたぁあ〜!」

翌朝は大毅の泣き声で起こされた。朝からなんや…と思いながら起きると隣には一緒に寝ていたはずの淳太の姿がなくて眠気は一瞬で飛んだ。慌てて寝室を飛び出せば廊下にへたり込んで泣きじゃくっている大毅がいて、駆け寄り抱き上げると下半身がびっしょり。

緑「あぁ、間に合わんかったんやね。大丈夫やで?」

赤「とと!じゅんた!じゅんた!」

緑「えっ──!?」

ふと視線を左に向けると、トイレにもたれ掛かるように力尽きて眠っている淳太の姿があった。恐らく夜中に吐き気で起きてトイレで嘔吐してるうちに眠ってしまった淳太をめずらしく早起きした大毅が見つけてしまい怖くて漏らしてしまった。ということだと思う。

赤「とと…じゅんたは…?」

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作者名:26 | 作成日時:2022年2月11日 16時

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