緑黄4−2(★) ページ16
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数分後、階段を降りてきた淳太はひとりで首と肩をぐるぐるまわしたり伸ばしたりストレッチをしてからふぅと一息。
緑「結構手こずった?」
黄「うーん、なかなか強敵やった。可愛いけどね」
緑「女の子ほしなったんちゃう?」
黄「そやねー…ああでも女の子はいい子でええわ」
和室からひょっこり顔をだして様子をうかがっている照史と大毅に気づいて、途中からわざとらしく声のボリュームをあげてにやにやする淳太。たまに意地悪なのもたまらん。可愛い。
赤「ごめんなさぁあああああい」
だいのこと捨てないで〜と泣きながら走ってきた大毅は器用にイスに座ってる淳太によじ登ってしがみついて、訳もわからずつられて泣いてるのんちゃんは抱きあげられて、ひと足遅れてバツが悪そうに謝ってきた照史も淳太に両腕を広げられれば照れくさそうに抱きついて…仲間はずれは寂しいから俺も便乗する。
黄「赤ちゃんが起きたらさ、お迎えがくるまでだいちゃんとのんちゃんがなかよく遊んでくれる?」
赤「……いいよぉ」
桃「のんちゃんも」
黄「ありがとう。照史先生もお願いしますね?」
橙「わかったからその呼び方やめろ!はずい!」
淳太と約束した子どもたちはお昼寝から起きてきた赤ちゃんとお迎えがくるまでなかよく遊んでて、滅多にお目にかかれない女の子と遊ぶ姿にきゅんきゅんしたし、約束守れてえらかったね〜とたくさん褒められて子どもたちも大満足だったんだけど──
桃「しんじられへんっ」
赤「じゅんたのあほぉ」
お昼寝の時に赤ちゃんを子ども部屋の大毅とのんちゃんがつかっている2段ベッドに寝かせたことが判明して大毅とのんちゃんが激怒してるんだけど、淳太が彼女不在時の家に浮気相手を連れこんで普段彼女と寝てるベッドで致してしまったデリカシーのないクズ男みたいな扱いをされてて、浮気された彼女にキレられてる彼氏みたいでちょっと面白い。
黄「2段ベッドしか柵がなかってんもん…」
桃「だとしてもいややった」
赤「だいたちのきもちかんがえたことある?」
黄「だからごめんねって…」
そんなセリフどこで覚えてくるんだか。ここで笑うとこっちに飛び火するから照史も俺も笑いを堪えるのに必死。
橙「こいつらカップルみたいやけどええの?」
緑「本妻の余裕やな。旦那やけど。ふふふ♪」
黄「とも…大毅と望も一緒に寝ることになりました」
緑「えー…またぁ…?」
橙( おい、本妻の余裕どこいった? )
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作者名:26 | 作成日時:2022年2月11日 16時