24 / 7 （×JW黄） (ページ14)

今日:16 hit、昨日:37 hit、合計:74,991 hit

赤黄５－１（★）ページ14

・8.5話＋50.5話

　まさかの２人目ご懐妊報告を受けてもあまり驚いていないのは、息子にきょうだいをつくってあげたいのに仕事やグループと世間の声をごちゃまぜにして考えすぎてわけわからないことになってた最年長の背中を押したのが＂ひとりっ子がいないグループ＂のメンバーである俺たちだったから。

橙「ほーら言うたやろ」

青「コロナの影響で仕事も制限されてファンの前に立つにもまだ時間かかりそうやしテレビもリモートばっかで顔しか映らんから丁度ええんやない？」

赤「申し訳ないけど今や！思いました。」

橙「ほんで予定日は？いつなん？」

黄「…５月１９日前後になります」

橙「っはー！あんたらもほんま好きやな〜！」

神ちゃんを筆頭にコロナ禍での妊娠出産を気にかけながらも大喜びでつぎは男の子かな女の子かな〜なんて盛り上がっているみんなを横目にひとり輪をはずれてマネージャーと話している照史のもとへ。

桃「照史」

橙「お？どした。あっちの話入らんで平気なん？」

桃「いや俺はほら女の子やって信じてるから」

照史が引いてるけど今はそんな事どうでもいいねん。

桃「照史さ、せなきゅんの時も言うてたやろ」

橙「……？」

桃「予定日聞いた時に＂好きやなー＂って…なに？」

橙「あ〜…野暮な話や。やめとけ！」

記憶を呼び起こして、ひとりくっくっくっと肩を揺らして笑い出した照史には置いていかれるばかりで頭上に疑問符がぽんぽん浮かぶ。それにやめろと言われれば余計に気になってしまうのがひとの性。

桃「えー！おしえてや！」

橙「んー…あれや、予定日から逆算してん。あれを」

What is ＂あれ＂

橙「単純計算よ？それに全部が全部そうとは言わんしズレやってあるやろうし、狙ったところで安全危険とかもあるわけやん？」

ああ〜…なんとなくわかってきた気がする。

橙「うえの子は淳太くんの誕生日で今回はしげの、」

桃「うわああああああああっ！嫌や！聞きたない！」

橙「だから言うたやん、聞くだけ野暮やって」

俺だってもう子どもじゃないから妊娠する仕組みはわかっている──ふたりがつきあってからあえて見ないようにしてきた部分を意図せず覗いてしまった感覚に叫ばずにはいられなかった。

赤「わーわー騒いでどないしたん」

桃「しげ…あんた意外とロマンチストなんやな」

赤「は？」

…あかん、しげが別人に見える。こいつも男なんや。

うわー！

.