赤黄４−２（★） ページ13
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桃「ぁああぁああぁあぁあっ」
緑「ふたりともかっこいい〜」
12月号用のクリスマスっぽい衣装からシンプルでシックなスーツに着替えて息子たちを待っていると袴姿のふたりが慣れない草履でとことこやってきた。親よりのんちゃんのリアクションが早いのは今更なので誰もツッコまない。ちなみに弟のほうは草履を早々に放棄して足袋のまま草履を振り回してる。あらやだ。
カ「お兄ちゃん顔あげまーす。そうそう！上手！」
ス「弟くーん、こっち見るよ〜！かっこいいね！」
扇子、千歳飴、番傘、刀など俺らの撮影よりたくさん準備された小道具をつかって明らかに俺らの撮影よりたくさんのシャッターが切られる。わかる、だってモデルがいいもん、めっちゃ可愛いもん、あんなんシャッター切る指が止まらんて。
ス「パパとママ入りまーす」
赤「自然体な感じでおねがしまーっす！」
ポーズ決めたのなんか１〜２枚であとはしげと俺で息子たちを肩車したり、カメラの奥でメンバーが俺たちを笑わせようとふざけてるのをみてひたすら思いっきり笑ってた。我慢できずにメンバーも乱入してきてわちゃわちゃと…めちゃくちゃいい写真が撮れた。
赤「ほな、俺らはこのまま御参り行くんで。今日はほんまありがとうございました。みんなもありがと！」
黄「お世話になりました。ほらせなくんとこたもみんなにありがととばいばいして？」
兄弟「ありがとおございました」
橙「はーい、また遊ぼうな〜！」
衣装はそのままにしげの運転で都内のおおきな神社に移動して予約していたご祈祷と御参りをして、お兄ちゃんは練習中のひながなを自分で、弟はしげと一緒にペンを持って絵馬を書いたりおみくじを引いたり。
黄「食事会、今日やなくて別日にして正解やったな…あと車乗るまえに着替えさせといて正解やったわ」
赤「え？あっ…ほんまや」
現場と神社の両方でもらった千歳飴で手とくちのまわりがべたべたのままチャイルドシートに身をまかせてぐっすりなふたりの寝顔をバックミラー越しにとらえたしげがほほえむ。
赤「これでせなは七五三終わりか、寂しいなぁ」
黄「うん…でもこたが５歳の時やから、せなにはかっこいいセットアップのスーツ着せて写真撮ろうや」
赤「絶対可愛いやつやん。小瀧好きそう。」
黄「流星も好きやろな」
どんどんお兄さんになっていく息子の成長がうれしいけど寂しくて。だけど寝言で「ままぁ…」言うてるうちはまだまだ安泰やな。
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作者名：26 | 作成日時：2022年2月11日 16時
