赤黄３−３（★） ページ11
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青「あ、せな居るやん」
桃「はー？せなきゅんおるならもっとはよ来たのに」
誰か言うてや！と楽屋に入ってきて早々に怒っていた望は自分のスペースに荷物を置くなりお昼寝中のちびちゃんに駆け寄って「せなきゅん可愛いねえ」とワールドレコードばりの速さで切り替えて眉を下げる。
桃「どれくらい寝た？まだ起こしたらあかんやつ？」
橙「うっさいなぁ〜寝過ぎる前に起こしたって」
桃「ええの？ええねんな？起こすで？俺起こすで？」
青「はよ起こせや」
正論ツッコミをありがとうと流星に感謝して望のあまったる〜い「せなきゅうおはよぉ〜」を背中で聞きながら２度目のごはんの準備に腰をあげる。
緑「離乳食ってこれ？」
橙「さすがモンチ。助かる〜！」
緑「いいえー。のんちゃんおむつチェックしてなー」
桃「はーい。せなきゅん失礼いたしまぁす！」
ちょっと前までは「おむつ替えとか無理や〜」と言っていたくせに興味はあるのか、淳太くんやしげがやむを得ず楽屋でおむつ替えをしてるとそろ〜と近寄っていっては「それどうすんの」「へえ」と斜めうしろから覗き込んでいた。
黄『気になるならやってみる？』
桃『ぇえ！無理！責任取れへんって！』
黄『責任てなんのよ…ていうか超不器用な俺にもできてるんやから器用なのんちゃんなら絶対できるて！』
桃『それは…たしかにそうやな！』
なんてやりとりがあって何度かおむつ替えをしているうちに率先してやるようになり、今では迅速かつ丁寧な仕上がりを魅せるまでに成長。
桃「せなきゅーん、あーして、はーい天才♡」
青「おいしい？」
息「うー」
青「うー、おいしいね。いっぱい食べや」
離乳食とミルクはちょっと残したけど無事に２度目のごはんを終えてあとは寝かしてしまえば任務終了。ちびちゃんがお利口さんで助かった──乳児の子守りが大人たちの思いどおりにいくわけもなく──ぐずぐずぐず。だれが抱っこしても、だれがあやしても泣き止まないし寝てくれない。
赤「お疲れさま〜っす」
黄「みんなおは…あ〜はいはいせなくんただいま」
青「うーわ、一瞬…」
桃「俺らの努力はなんやったんや…」
橙「結局、ママには勝たれへんのよ」
黄「ほんまありがとう！マジ助かった！」
手応えはなかったけど家でテレビ観てて俺が映ると指さして��わんわん��って言うようになったとか…おしゃべりが上手になったら��あっくん��って呼んでもーらお！
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作者名：26 | 作成日時：2022年2月11日 16時
