緑黄２−１（★） ページ2
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つい先日二十歳の誕生日を祝ってもらったばかりのふたりからの呼び出しに違和感がないと言ったら嘘になるが忘年会の可能性にかけて、淳太がひとりで暮らすアパートに向かった。
黄「忙しいのに呼び出してごめんな」
紫「いやほんまやで！国試終わった思ったら今度は学校のテストと卒業制作やなんやってもう忙しいっ！」
黄「あらら…そらぁ大変やな…」
紫「神ちゃんは卒業できそう？」
緑「…うん、おかげさまで」
どこか歯切れの悪いふたりにすぐさまこれは忘年会じゃないと悟った。この重ったるい空気が嫌だけど、うまいこと話を聞き出すなんて技を持ち合わせてない俺は正面突破。
紫「で、なに。何か話があって呼び出したんやろ？」
この緊張した面持ちのふたりと対峙して心がざわざわする感じデジャヴ、なんて他人事のように思う。
緑「じつは、淳太……妊娠してんねん」
紫「…………は？」
黄「妊娠した。お腹に赤ちゃんおんねん。」
あまりの衝撃に眩暈がした。悪い冗談であってくれと願うけどはっきり「俺は産むよ」といった淳太のまっすぐすぎるくらいの目がこれが真実だと告げている。
紫「ほんっっっま頑固やな！」
俺が帰り際に吐いた捨てゼリフの「もう知らん、勝手にしろ」を淳太は笑顔で頷いて聞いていた。結局俺は一生淳太に敵わないんだ。
緑「…あの、�陲舛磴鵝弔垢澆泙擦鵑任靴拭�
紫「何を謝ってんねん。頭上げろ。」
緑「……俺っ、」
紫「泣かせたら許さへん言うたよな。忘れたか？」
緑「忘れてへん…忘れられるわけあらへん…っ！」
紫「せやったら歯ァ食いしばれ」
数日後、妊娠と出産はふたりの問題で俺の許可を取る必要もないわけで俺なんて放っておけばいいものをひとりで俺のもとにやってきて頭を下げた神ちゃんを律儀なヤツだと思った。
紫「……なあ神ちゃん」
緑「……？」
紫「淳太のこと頼むで。あいつ強がりやからさ。」
緑「…うん」
紫「ていうか俺オッケーしたつもりやったんやけど」
緑「…えっ、嘘やん……」
紫「淳太はわかってたで」
緑「マジか…でもわかってたとしても頭下げたよ」
紫「ははっ、ほんま律儀やなぁ。がんばれよ。」
慣れないことして右のこぶしがすげぇ痛い。
俺が右手に氷巻きつけたままでいると何も知らない淳太は「何してんの、�陲舛磴鵑辰討曚鵑泪▲曚笋福廚辰薙採錣望个Δ鵑筺�それでいい。
紫「俺もそろそろ相手見つけな、あかんな」
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作者名：26 | 作成日時：2022年2月11日 16時
