【straykids】姫と平民

5話 ページ5

Aside

あの子について行った。

1度断ったけど、どうしてもだめ？ってキラキラした目で言われたらかないっこない。

それに、もうちょっと一緒に居たかった。






ついて行ってる途中であの子の事で何個かわかったことがある

名前はヒョンジン。親は居なくて、兄弟と住んでるらしい。
兄弟はとても多くてみんなの話をするヒョンジンはずっと笑顔で可愛かった。

2つ目は自分たちは孤児の集まりでお金もないため、帝都に住む貴族たちや商人、また平民にはとても嫌われていること。
それを知った時はとても悲しかった。こんなにも純粋な子が、いつも傷ついて居るのはとても悲しかった。

その気持ちを伝えた時のヒョンジンは一瞬だけ冷めた目をしていた。ちょっとびっくりしたけど多分同情されたのが嫌だったみたい。




それと同時にこんなにも無力な自分が悔しかった




女は政治に参加できないから。沢山の孤児や賤民を助けてあげたいと思っても私に出来ることは何も無い。


だからせめてもの気持ちで自分の本名を教えた。


A「私はA・フォン・アベリアン・リンシア。この国の第6皇女。城の外を知らない私に色んなことを教えてくれたヒョンジンに私からせめてもお礼で兄弟含めた8人を私の住んでるルベール宫に招待したいの」


そして深く被っていたフードをとった。

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