拓海の声 ページ17
※目線が変わります
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拓海の声の勢いにクラス中が拓海の方をみる。
実菜は、「そんなこと知るわけないでしょ!?」と怒鳴るように言う。
拓海「…くっそ!!」
実菜「っ‥そうだ!拓海、名探偵に頼めばいいんじゃない!」
拓海「そうだ!それだー!」
放課後
拓海は探偵の事務所の前に来ていた。
上の方には、毛利探偵事務所と書かれたビル。
階段を上がって、ドアを開ける。
拓海「‥依頼をしに来ました」
中に入るが、誰もいない。
デスクには、缶ビールの潰れた物が散乱し、床に落ちているのもある。そして、デスクの近くで見てみると、新聞の競馬に丸のついた印。
拓海「こんな時に競馬とか、探偵失格だな‥」
仕方なく、待つことにした拓海は、ソファーで5分ほど待っていると扉の前に人影がみえる。
帰ってきたと思い、ドアを開けようとすると、飛び蹴りが顔に当たる。
拓海「グハァッ!!」
?「だ__ぶ_____んね‥」
薄れていく意識にかすかに聞こえる誰かの声。
この声は…飛び蹴りをした奴の声。
次は覚えてろよー!!
夕方頃
目が覚めて、周りをみると蘭とコナンがソファーに座り、デスクの椅子にテレビを見ている小五郎。
蘭「目が覚めた!本当にごめんねー!
うっかり部屋の中に泥棒がいるのかと思って…」
拓海「あ、そう‥‥」
(うっかりって…‥俺最悪、死んでたからな!)
小五郎の方を見ると、目があう。
小五郎「起きたみてーだな‥お前が寝てる間に封筒の中のもん見せてもらったぞ。人探しだな…」
拓海「はい、そうです!私の友達が昨日から行方不明みたいで探してほしいんです」
小五郎「なるほど‥しかしまだ1日となると、行方不明として探すには早すぎやしねーか?」
拓海は起き上がり、ソファーに座る。
隣には、コナンが座ってきた。
拓海「そうだとしても、私は友達のことを知っています!
彼女は、親を不安にさせたりなんてしないとてもいい人なんです!そんな彼女がこんな風になったのは、きっと事件に遭った可能性があるかもしれないんです!?一刻も早く探してほしいんです!」
小五郎「‥分かった」
拓海「ありがとうございます!」
そういうと、拓海は探偵事務所を出て行く。
蘭「‥ありがとう、お父さん!」
小五郎「ん?なんだ?」
蘭「だって、滅多に高校生の依頼を受けないでしょ?
お父さんにしては、珍しいなーって」
小五郎「‥ま、まあな」
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作者名:宝妃 | 作成日時:2023年5月12日 1時