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殺人動機なんて知らない! ページ13

河合は答える。


河合「毒で苦しんで倒れたときにつく、膝や手のひらに跡がないんです。つまりこれは、ゆっくり倒れたんじゃなく、後ろにもたれかかっていたから後ろに倒れたんです」

周りの人3「後ろにもたれかかった?でもこの人が倒れた時には周りに、もたれかかったものは何もなかったような‥」


後ろの方にいた女はそう言うと、河合は急にピタッと動かなくなる。


河合「‥‥そう、だから犯人が自ら持って来たものを使ったんです。この曲がる鉄の棒を使ってね」

女「っ、これは!」

河合「ええ…貴方のカバンの中に入っていたものを貸してもらいました。後に、警察に証拠として突き出しますが…」

女「っ…」

田中「ねえ、それでどうやったの?」

河合「トリックはまず、被害者に毒を飲ませて殺害。
そして足のところに鉄の棒で支えます。
最後に棒を抜いてあげれば、支えがなくなり後ろに倒れる」


それを聞いた周りの人たちは騒然として、歓声を上げる。
そして、犯人の女は警察が来たことによって逮捕される。


河合「‥これで事件は終わったわ!」

田中「本当、すごかった!名探偵だねー!」

河合「名探偵か‥佳帆ちゃん聞いてもいい?」

田中「うん、何?」

河合「どうしてわた…」

?「あの、すみません‥」


声をかけて来た女子高校生二人は、河合に話しかけてくる。何故だか、ニコニコしながら…。


田中「‥はい、なんですか?」

?「貴方この前、マンションで事件の推理をしてた着物屋の店員さんですよね?」

河合「あ、あー‥貴方はあの坊やを連れていった人!
えっと…その隣の人は?」


茶髪のカチューシャをつけた女子高校生は、照れながら河合を見つめる。


?「鈴木 園子です!お姉さん、超綺麗ですねー!」

河合「嬉しいなー//」

田中「なんの話をしてるんですか?」

河合「実は、ちょっと前に事件現場で一回会った人なの」

田中「へぇー、それはすごい!
えっとー、名前は?」

?「毛利 蘭です。貴方は?」

河合「私は河合 伶奈です。條台高校の高校2年です」

田中「私は田中 佳帆です。伶奈ちゃんと同じです」

園子「條台高校ってあの超偏差値高くて有名な高校じゃん!すごい」

河合「蘭さんたちは、どこの高校なんですか?」

蘭「私たちは帝丹高校に通ってます」

田中(帝丹高校の生徒!ひょっとしたら…)
「あの‥拓海って転校生きてませんか?」

蘭「はい、いますけど…もしかして、條台だったんですか!?」

田中「ええ‥」

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作者名:宝妃 | 作成日時:2023年5月12日 1時

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