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始まりを告げる鐘 ページ2

学校登校の朝‥門の前で大勢の先生が歩いてくる生徒たちに挨拶をする。
ハキハキと元気よくいう声量は、学校の4階で窓から見ていても聞き取れるほどだった。

窓のそばに座っている男は、ため息を吐いて遠い目で
外を見てる。


田中「拓海、おはよう!」


一個前の席の子‥彼女の名前は田中佳帆。
拓海の彼女である。


拓海「おはよう!」

田中「…昨日の宿題、やってきた?」


田中はジト目で拓海を見る。
拓海は「あっ‥」と顔が真っ青になる。


田中「昨日あんなにメールしたのに‥」


田中は疲れた顔をして席につく。


拓海「マジごめん、メール見るの忘れてた」

田中「こうなったら、忘れないようにメモしてよ!
家に帰った後にすぐに見て!」


田中はそう強くいうと、拓海は苦笑いをする。
気にせず、拓海に何度も強く圧力をかけて言う。


拓海「うん‥」

田中「ジッー」


キーンコーンカーンコーン


先生がチャイムの音と同時に教室に入ってくる。
HRの挨拶が終わり、1時間で美術室に移動するために
ロッカーを開ける。


拓海「そろそろ持って帰っていい頃か‥」


美術に必要なものを持つと、扉を閉める。
ちょうど、田中も物を抱えて来た。


田中「行こう!」

拓海「うん」


廊下を歩いていると、前を歩く同じクラスの子たち。
そのうちの一人は河合伶奈は‥戸田の好きな人。


戸田「…」
(可愛いっ!)


戸田は河合を見ていると、隣にいた佳帆が話しかける。


田中「拓海、さっきから河合さんの見てるよねー?
なんで隣に彼女がいるのに見てるの!」

戸田「ボソッ 可愛いなー…」


田中の話が入ってこなかった戸田。
彼女が横で大きい声で話してるが、気にせず見ている。


女1「ねぇ、後ろの子たちなんか喧嘩してない?」


前を歩いていた子たちが気づくと、ヒソヒソ話を
始める女子たち。
その近くにいた男子たちは、戸田のことを見て何故か
河合の話をする始末。
歩いていた足も止まり、目の前に見える美術室に入ろうともしない。


河合「ヤバっ‥あと一分でチャイム鳴るよ?
みんな急ごう!」


河合は腕時計を見てそう言う。
みんなは急いで去っていく。


河合「二人も早くしないとやばいよ!」

田中「拓海、行こう!‥‥拓海!!」

拓海「ハッ…な、なんだ?」


拓海はようやく田中に耳を傾ける。
だが、いまいち状況がわかっていなかった。


田中「時間やばいから急ごう!」

戸田「まじ!?」


走っていく二人。

終わりを告げる最後の鐘→←【設定を読んでください】



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作者名:宝妃 | 作成日時:2023年5月12日 1時

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