3年A組 人質クラス3

人質１１２名 ページ14

そのままロフトの上で寝落ちした

下からの大音量のみんなの声で起きた



いつから正義のヒーロー気取りしてんのお前っと言いたくなるような西崎の発言にイラついてしまう

お前のせいで。澪奈の動画は広まった。お前のせいなんだ。


違う。

私のハッキング技術がゴミだったから。西崎のアカウントにログイン出来たら。私がもっと努力していれば。


柊｢白熱してるねぇ｣
茅野｢もし動画upされたらどうするんですか？｣
柊｢逃げようかな
逃走ルートも確保してあるし｣
茅野｢それ本気で言ってます？｣

ここまでぶつかって来て逃げるなんてないよな
私たちに気持ちが届いた。変わったって信じてるんだろうなぁ

柊｢今朝夢を見たんだ。
3月10日って文字が出てきて俺は屋上にたってるんだ
そこで【俺の授業は完結する】そう言って屋上から飛び降りるんだ｣

茅野｢それ、正夢になりませんよね？｣

柊｢もうすぐ俺の授業が終わるのは本当だ｣

正夢になるわけが無い。




させないから





流れてくる音に耳を傾けるとみんなは動画の女が澪奈じゃないことに気づいてるみたいだった




茅野｢なんか嬉しそうですね｣
柊｢そりゃそうだよ｣

携帯を取り出して映像だけ見る


花蓮がこの動画を作った理由は一颯ｸﾝの武智への復讐だと考えを言っている


『あーあ。西崎が暴走すんぞ(ﾎﾞｿｯ』


ほら西崎が暴れてる



西崎は教壇にパソコンを置き弄っている

あー。誰も止めないんだろうな

グックルッパッなのに。

と思っているとるなちが西崎に突っ込んで止めた


【グックルッパッ
ぐっと踏みとどまって、くるっと頭を一周させる
私も、私もそう見て見ぬふりしたあの時をすごく、すごく悔やんでる
でも、景山さんの時と今回は違う！だからもっともっとちゃんと考えよ！！！】

柊｢届いてたんだなぁ〜一人一人が目の前にある問題とどう向き合うべきか
想像力を働かせて、いろんな可能性を鑑みる
自分だったらどうするか。相手が自分だったらどうすべきかを考えてそれぞれの思いをぶつけ合う

俺の伝えたかったことがちゃんと

届いてるんだなぁ｣



茅野｢このタオルも先生の思いが伝わったから使えるようになりました｣

ﾌｧﾝﾌｧﾝﾌｧﾝﾌｧﾝﾌｧﾝ
急に警告音がなりびっくりする


先生は茅野ちゃんに座ってるように指示をすると侵入者の元へ行った

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