3年A組の日常【テレビバさん編】 (ページ2)

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【大晦日】ページ2

12月31日

世間ではこの日を大晦日と言う

普通なら家でダラダラして～とか、おばあちゃんの家に行って～とかそうやって過ごすものだと思っていた

『何が楽しくて大晦日に学校来てるんだろ私』

ｶﾞｯｼｬｰﾝ

中尾が校門を閉める音に少し驚きながらも校舎を見渡す

『私不登校っていうか、美術室登校してるのに大晦日は真面目に制服で学校来るって言うね
謎すぎる』

甲斐｢行くか？って聞いたら行くって言ったのお前だろ｣

首元に腕をまわされ、締められていく

『待て待て待て。あいあむがーる
くびしまってーるよー』

石倉｢やっぱ誰もいないな｣

『おい石倉てめぇ後ろに死にかけた美女がいるのにシカトこいてんじゃねぇぞ』

甲斐｢やっぱ大晦日だからな｣

石倉｢なにする？｣

え、みんな無視？

いつの間にか首元にあった腕は伸ばされていて甲斐の顎が頭に乗る

『つむじに顎乗せんな！！便秘になったらどうすんだよ！！！』

中尾｢職員室行こうよ｣

須永｢なんもねぇだろ｣

『まず校舎に入れないし』

石倉｢分かった！羽付き！羽付きしよ！！｣

甲斐｢まだはえーよ｣

みんなが一斉に羽付きに文句を言う

石倉｢羽付きでいいじゃねえかバカ｣

『羽付きの道具どっから持ってくんだよアホ』

須永｢お雑煮食べようよみんなで｣

お前の脳みそどうなってんの？

甲斐｢だからそれも早いって｣

石倉｢どっから持ってくんの？！つくんの！？！？｣

須永｢作んだよ｣

中尾｢作れるんじゃない？なんかあるでしょ学校って｣

甲斐｢おめぇら面白くねぇなほんと｣

石倉｢じゃあなんかあんの？｣

甲斐｢学校誰もいねぇんだろ？椅子取りゲームだろ｣

誰もいない校舎で生徒5人が椅子取りゲームとかシュールすぎる

『だから校舎あいてねぇんだよ』
須永｢ねぇよ｣

中尾｢1番面白くない｣

須永｢Aは？｣
え、今振ってくる？

中尾｢そうだよお前もなんか言えよ｣

石倉｢校舎は入れねぇからな｣

『出来ることないからもう帰りたい』

一斉に両隣から叩かれる

『え、まってえ？痛いって
須永、中尾私女の子。手加減大事』

石倉｢女とかどこにいんだよ｣

『てめぇスカート履いてコンビニ4軒行かせるぞ』

『…窓割って不法侵入』

甲斐｢バレたら怒られんだろ｣

須永｢絶対やらねぇ」

石倉｢考えろバカ｣

中尾｢弁償とかやだ｣

『なんかごめん。』