終わりの始まり ページ16
しおり渡辺先輩も樹も1次会で帰っちゃったから私も帰ってるところ!
気付いたら、しおりからそうLINEがはいっていた
「てか、今日飲み会行ったんじゃないの？」
田中「1次会で抜けてきた」
「珍しい」
田中「そういう気分だっただけ」
樹はわざわざ食べ終わったアイスのスプーンを片付けにキッチンに行ってくれた
ドタバタとする遠くの彼からそう返事が返ってくる
田中「Aちゃんあそこでバイトしてたんだ」
「うん、家からはちょっと遠いんだけど」
田中「じゃあ突然俺が行ったら会えるかも」
「確かに」
田中「いつも夜遅くに一人で帰ってんの？」
「いや〜そうじゃないんだけど、」
超絶マイペースな先輩に置いてけぼりにされたとは言えない
思い出したらなんだかまた腹が立ってきた
田中「ふぅん、まぁいいやそろそろ帰る？」
「そうしよかっな」
田中「送ってく」
「いいよ、悪いし」
田中「ダメ、こんな夜遅くに女の子を1人に出来ません！」
「思ってないくせに‥笑」
田中「まぁ甘えとけって」
そういって、樹と樹の家を出た
✼
「そろそろ着くからここら辺でいいよ、」
だいぶ暑くなってきた夜に、こうやって夜道をしょうもない話をしながらダラダラ歩くのもなんだかいいものだ
隣にいた彼は、笑ったし、怒ったり、とっても楽しそうだった
田中「じゃあな」
「うん送ってくれてありがとう、またね」
そういって、樹の隣の元を離れた
明日一限だったっけ お風呂入るのめんどくさいな
___ッ。
「え、！？樹？」
気付いたら後ろから回されている腕とふわっ、とさっきまでいた香り
思考が停止して、これが樹の仕業だと分かるまでにだいぶかかった
何回か声をかけると、離れていく彼の体温
田中「ッごめん、じゃあ」
あ、さっき見かけた顔だ
そんな壊れそうな彼の腕を
私は
掴むしか無かった
ここから先は言わなくてもわかる
これが始まりの終わり
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文月(プロフ) - まゆみんさん» コメントの返信、遅くなってしまい申し訳ありません。今のところオチなどハッキリとは決めていないのですが、メインは松村北斗さん、サブで田中樹さんだと思って読んでいただけましたら幸いです＾＾ (2月8日 1時) (
レス) id: aa3dc4d563 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 誰メインですか？ (1月13日 19時) (レス) @page34 id: 66c22866d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月 | 作成日時：2022年1月16日 22時
