今日:125 hit、昨日:307 hit、合計:98,073 hit
小|中|大
黒く濁った会話 ページ33
ベルモット『あら、ジン。随分と不機嫌ね』
ジン『…チッ…何の用だ。ベルモット』
ベルモットと呼ばれた女性はジンの隣に座りまとめていた長い髪を下ろした。
美しい容姿とは裏腹にその目は黒く濁って見え香水に隠された鉄の匂いからその事実がみえる。
ベルモット『…それでその手の甲の傷。誰にやられたのかしら。もしかして赤井…とか?』
緑色のリップが塗られた口を妖狐のように薄く上げそう呟いた。
ジン『あの男じゃねぇ。別の男だ。』
ベルモット『へぇ…やるわね。ジンに傷をつけるなんて。んで差し金は誰かわかったわけ?』
ジン『さぁな。ウオッカに聞きゃあ分かるんじゃねぇか。』
男はタバコに火をつけ冷たく呟いた。
ベルモット『あら、その感じ殺してはいないのね。』
ジン『…あぁ。いつの間にか見失っていたからな。まぁ、時期にわかる。俺に威嚇したんだ。タダで返すのも可哀想だろ?』
それと同時に火がついたタバコは押し潰され光を失った。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
315人がお気に入り
315人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:WR x他1人 | 作成日時:2021年1月31日 19時