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彼女は震える ページ31

夢主side



『…寒い…』



今日はやけに気温が低い気がする。




影のところに行けば特にそうだ。ひんやりとした床が足元からじわじわと体温を奪っていく。




その冷たさがどこか心地よく思わず長めの体を床に貼り付けてしまう。




冷たいし寒いしちょっと痛いけどなんとなく落ち着く。




寒いのは好きじゃないけど。何となく。私らしくて落ち着く。





『…このままここにいたら体温が下がるんだろうな…。』





元々低いし…。







『…このままここにいて低体温症で死んだらどうなんだろうか。』





多分"私"から解放される。




少しは楽になるはず。





『…それはそれでいいのかもしれない。』




こんな無意味なことを投げ捨てて。そしたら私にも素敵な未来があるのかもしれない。




こんな劣等感にも絶望感にも見舞われないで済む。




『…いや、ダメだ。私が死んだらあの子たちはどうなる?』




私のせいで巻き込んだのに。




私のせいで死んだのに。





『死は救済だけど。今はまだ要らないかな。』




そもそも私が救済を求めてはダメだ。こんなに汚れた私が助かるなんてもってのほか。





『はぁ…暖房つけよ…あっ…そういえば』






パソコンの調子悪いんだった。買いに行こうかな。







『こうやって無意味に考えるよりも』






ずっと楽で必要不可欠だ。






私は少し冷えた身体をゆっくりと起こしお気に入りのコートを身にまとい外に出た。






『寒い…けど…』









空はやけに晴れていた

誰かは叱る→←少年は慌てる



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:WR x他1人 | 作成日時:2021年1月31日 19時

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