独り少女の小さな恋物語 （花より男子）

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あれから数日。


つくしちゃんはつくしちゃんでいろんなことがあったっぽい。
誕生日パーティーで 全く知らない人といきなりの婚約発表。
挙句の果てに自分はピアノ伴奏を頼まれぐちゃぐちゃにして帰ってきたという。

「それで、何故かあたしが道明寺の好きなもの教えたりしてさ」

「それは大変だったね…」

「いきなり家に遊びにくるし、もう何が何だか…」


「で？結局道明寺さんとは？」

「あいつ？ もう知らないよ、あんなの。
人と待ち合わせした挙句 滋さんとキスなんかしちゃってさ」

「キス！？」

「ちょ、声がでかいっ！」

「ご、ごめん。 でも」

「ううん、もういいんだ」

「つくしちゃん…」


「あいつはもういいんだ」


☆



「でもさ、 さすがにキスはないと思うんだよね」

「Aも聞いたんだ。 その話」

「うん。」

「でも、どうなんだろうね。 なにか事情があったのかも。」

そう言って類はいつも通り本に目を向ける

「キスに事情もあるかなぁ…」


どう考えても意図的にとしか思えないけど。


「というか、類はそんなのんびりしてていいの？
逆に言えば今チャンスなんじゃあ…」

「チャンス ねぇ…」

そういうと類はふと外をみた


「…」

「そういうAは？」

「へ？」

「最近どう？」


最近どう って聞かれても

「どうもこうも… 何もないよ」

「そ？」

「うん。」

そう、 何もない。

何もなさ過ぎて。

「なんだか暇なんだな…」

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