「忌み子」と呼ばれていた少女は「ハリーポッターの世界」にトリップしました？！

no.3 『8柱の龍』　 祝！！100hit！！ ページ9

その声の主は…
月のような雰囲気をした龍だった。
続けて、
『ここはホグワーツ魔法魔術学校、
　構内の森です。』

…と、いうか…
「わ、私の心を読んだんですか？！」
『とにかく、名を教えなければ、
　いくら同胞の龍といえど、
　呼びにくいでしょう。
　まず、私の名は『幻龍』です。
　そして、左から順に言うとすれば、
　“風龍”、“水龍”、“雷龍”、“地龍”、
　“木龍”、“炎龍”、“光龍”です。
　先ほどの事ですが…
　独り言になってましたよ。』
(え、声に出てたのは恥ずかしい …)
(そしてもうとうぶんは何も驚かまい…)
と、思ったとき、違和感に気付いた。
(『同胞の龍』？
一体どういう意味なのでしょう…)

「ところで、あなた方(で、いいの？)は
　何故私の前に姿を現したのですか？」

幻龍は言った。
『もちろん、同胞の龍…
　すなわち、貴方の復活を祝うためです。』
(『復活』？
私は…元はこの世界の人間(？)…
と、いうことなのでしょうか…？)

続けて幻龍は言った。
『そして、貴方は私達の同胞であると同時に
　魔法使いでもあります。
　・・・それでは、私達はこの辺で…
　失礼します。』
その言葉が合図のように、
水龍、炎龍、木龍は別々の方向にいき、
地龍は地に潜っていき、
幻龍、風龍、雷龍、光龍は空へ
昇っていった。

(ちょっと待って？！
私が、魔法使い？！魔法使えるの？！)
完全に、脳内でパニックを起こしていた。

と、空から、ひとつの包みが落ちてきた。
開けると、幻龍からで、そこには
杖のような、かんざしにも見える扇子と、
手紙が入っていた。
手紙には、こう書いてあった。

____________________________
この包みは、貴方の復活祝いです。
その扇子は、
木龍が材料を用意し、風龍が加工し、
雷龍がその一枚一枚に装飾を施し、
炎龍と水龍が模様をつけ、
地龍がその一枚一枚を磨き、
光龍がそれを繋ぎ、私が飾りをつけ…
最後に、私達の力を込めました。
なので、木でできていますが、
並大抵の事では燃えません。
正真正銘、私達で作ったものです。
大切にしてください。

　 from.幻龍.
___________________________

扇子を開くと、
自然がテーマになっているらしく、
草木はもちろん、獅子や、鳥、蝶などが
描かれていた。
飾りは、月のような、不思議な雰囲気の
青みがかった銀色の綺麗な石が付いていて、
閉じた状態で扇子だとわからなければ、
とてもシンプルな杖だった。

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100HITありがとうございます！！

no.4 『忌み子、龍の子』→←no.2 『・・・ん¨？！』(ご指摘により、ちょい修正)

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