「忌み子」と呼ばれていた少女は「ハリーポッターの世界」にトリップしました？！

no.3『色褪せた本』 ページ5

〜引き続きNOside〜

・・・今日も、少女はありとあらゆる
辞書、広辞苑、図鑑、歴史書を読み干し、

本を漁った。

・・・ふと、
何かの物語の本が目に留まった。

・・・だが…その本の背表紙は日に焼け、
色褪せていて、他の本と比較してやっと
水色がかっている事がわかった。
・・・何が書いてあるのかなんて、
わかりそうもなかった。
・・・少女は不思議に思って、
その本を手に取ったのだが…
なんと表表紙も裏表紙も
何が書いてあるのかなど、わからないほど、
日に焼け、色褪せているではないか！！

少女の疑問は増えた。
少女(まず、何をどうすれば、こんなに
　 日に焼けて色褪せするの？
　 今まで何度もここを通っていたはず…
　 なのに、この本を見たのは初めて。
　 そんなに長い時間ここに
　 あったのなら、私が見つけるか、
　 捨てられるかされていたはず…
かと言って、学校側からしたら、
　 こんな中古にしか見えない本を、
　 わざわざ買う必要があるのかしら？
　 その上、こんな…
古そうな本がこんなところに
　 あるなんて…)
少女がそう思うのも、無理は無い。
何せ、今少女がいるのは物語本コーナーに
間違いないのだが、
『»新着«物語本コーナー』にいるのだ。

さては、一体どこからか
混じってしまったのだろうか。
少女(とにかく、内容を見なければ、
　 元の場所に戻そうにも戻せないわ。)
そう思い、壁に寄りかかって座り、
ペラリと表表紙をめくった。

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