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水に濡れた髪を吹きながら、私は帰路につく。
去年の夏...
私は大会で負けた。
トップの掌一個半...小さく見えて、大きい差をつけられて...私は負けた。
もう一度、あの舞台へ...いけるだろうか？今の私に...
「あっれー？渚ちゃん、もしかしてぼっちー？」
そんな空気をぶち壊した声の主に、私は冷たい視線を向ける。
『黙ってろ、正真正銘のぼっちはお前だろうが』
また出会うは排球部の衆...
元々私も北川第一であるため、ここには知り合いも多い。
「渚先輩、お久し振りです」
「こ、こんにちは！」
そう彼等に挨拶され、会ったのが久々なんだと気が付いた。
『久々だな、国見、金田一』
「ちょっと！？及川さんには何も無し？！」
後ろで騒ぐ及川を他所に、私と国見と金田一の三人は部活の話に花を咲かせていた。
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作者名：春風 | 作成日時：2017年6月22日 2時
