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「はよ、風見」
『おはよう、岩泉』
日曜を終え、今日は快晴。
漸くプールで練習が出来る。
インターハイ予選も、もう間近に迫ってきている。
「試合、もうすぐだっけか?」
『あぁ、丁度夏休みに入る頃だ』
そう、近づくは夏休み...
高校生活最後の夏だ...
『岩泉もまた合宿があるんじゃないのか?』
「あぁー、そういやそんなのもあるな」
こうして他愛もない話をする時間...
こんな時間が私の楽しみであったりもする。
「お前、大会何処でやるんだ?」
『東京の競泳場だ』
すると、岩泉は目を丸くした後に、嬉しそうに笑った。
「なら、向こうで会うかもな。俺らも合宿、東京だぜ」
会えたら良いな、そんな事を思ったなんて...不器用な私には言えない。
『東京は意外と広いからな、会えないんじゃないか?』
それでも、岩泉は笑っていた。
「いや、絶対会うな」
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作者名:春風 | 作成日時:2017年6月22日 2時