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「言って良い事と悪い事があるってのもわかんねぇのか?」






何で、お前は...そんなに怒ってるんだよ...







「我慢の限界?こいつの方が、よっぽど我慢してきたよ」







あぁ、そうか...

こいつは、こう言う奴なんだ。

他人の為に、こんなに怒れる奴なんだ。






「二度と、こいつの前に現れんな!」






彼はその日を境に、私の前には現れなかった。






「悪い、聞いちまってた」






彼が立ち去った後、そう言って謝る岩泉。

何で、お前が謝るんだよ...

謝るべきなのは、私の方だ。

彼に、あんな事をさせてしまった。言わせてしまった。






『いや、私の方こそ、』






“悪い”その言葉は、岩泉の声にかき消された。






「お前は謝んなくていいんだよ」






『でも...』






すると、岩泉は私の額にデコぴんをして、こう言った。






「俺が好きでやったんだ」








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作者名:春風 | 作成日時:2017年6月22日 2時

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