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朝、私の目覚ましは5時に音をたてる。
目覚めは良好、天気も良好。良い日になりそうだ。
この時間帯、母はまだ家にいる。
私は母が目覚めぬ様に階段を降り、家を出た。
毎朝ジョギングから、朝御飯を作って、お弁当を作る。
それが私の日課だった。
「おはよ〜」
そう言って降りてきた母...時刻は6時半。
「変わろうか?」
この人はいつも、疲れているのにそう言う。
“大丈夫だよ”なんて、可愛いことは言えなくて...
『これくらい出来るよ、疲れてるんだから座ってろって』
隣にやって来た母を、強引に椅子に座らせる。
「いつも悪いね」
『いいよ、どうせやることもないし』
交わす言葉はそれくらい...
私は他の子の様に、可愛いくは無い。
母にさえも無愛想で...
口が悪くて...
「行ってきます」
玄関まで母を見送る...
『ごめん』
閉じた扉に、一人そう呟いた。
時刻は7時...
さぁ、学校に行く支度をしようか...
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作者名:春風 | 作成日時:2017年6月22日 2時