ラブバケ！！２ (ページ5)

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Vacation : 55 ページ5

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「おーい」

「なに」

「課題終わったんか？」

「終わってるわけないでしょ」

お互い課題に答えをうつすという作業に必死でそれでも会話は続く

「あああ～～終わった」

「え、廉終わったの？！」

「うん。俺はお前と違って賢いから」

「…腹立つ、その否定できない感じ腹立つ」

テストの順位が１０位以内の人は毎回貼り出されるんだけど廉はそこの常連。

永瀬廉というまるで二次元から飛び出したような名前は
私の狭い脳みそのなかにもしっかり焼きついていた。

「おーい」

「さっきからおーいってほんとうるさい」

「明日６時」

「うんだからなに」

「三角公園集合な」

「はいはい……え？」

「え、廉なんて……

ブチッ

……え？
今なんて言った…？

ツーツーと耳元で聞こえる電話のきれた合図

明日６時…三角公園……

急いで部屋を飛び出すと、階段を下りて昼間に目を通した覚えのあるチラシをリビングのゴミ箱から漁った。

「あった、」

黄色の紙に書かれる文字は、私の鼓動を速くさせる
一気に脱力感がドサっと襲って、目の前に上げていたチラシを下に降ろした。

……浴衣、あったっけ。

まさかの誘いに動揺を隠せずにいた。

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