Vacation : 53 ページ3
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どんなに空が繋がってようと寂しさは溢れるばかりで。
でも君にそんなこと言ったら
''ダサいね紫耀くん''なんて言って笑うんやろな
痛いくらいに感じる距離
何気ないものでも君のことを思い出してばっかりで。
別れたのに、応援せなあかんのに。
離れていくほど、想いは募ってく。
''伝えた後の後悔もあるんやで？''
あたりまえが、あたりまえすぎてたこと。
好きと伝えるのがあたりまえで
ずっと一緒にいたいと思うのがあたりまえで。
全てをあたりまえにこなしてた俺は
このあたりまえがいつか消えてしまうなんて想像もしてなかった。
気づいたときにはもう届かない
ずっと大好きなことに変わりはない
相手の気持ちを最優先させるのがあたりまえ
引きとめないのがあたりまえ
一緒にいたくても背中を押すのがあたりまえ
……行かせたくない、本当は
全てが台本通りの答えで進んだ道やった
君にとっては最高の別れ方やったかもしれんけど。
俺の猛烈なアピールから始まって
振られに振られまくった俺と君が今こうして想いあってるのは
奇跡やと思うで。
「待ってて…夢を叶えるまで、待っててね」
「待ってるよ、ずっと。ずっと待ってるから」
あの日の涙で溢れた最後のキスは忘れられない
待ってるから、ずっと。
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作者名：リ ン | 作成日時：2018年4月15日 21時
