Vacation : 61 ページ11
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「れ！！！ん！！！！」
放課後、教室まで迎えにきた彼女
その姿を見て教室がざわつくのは、俺の彼女がこの夏の間でめちゃくちゃ可愛く変身したから。
「そのひょっ○りはんみたいな現れ方やめい」
「いいじゃん可愛いじゃん」
「あ？お前自分の顔鏡で見てから言えや」
俺がそう言うとAはあからさまに落ち込む
ちょっと言いすぎたかなって謝ろうとすると。
「ほんっとムカつく！誰の為に可愛くなったと思ってんの？！」
突然こんなことを言い出した。
「え？どういうこと？」
俺が不思議そうにしていると、睨んだAは全てを吐きはじめた。
「廉に振り向いてもらうために廉好みの服着たりメイクしたり、大好きなお菓子も全部やめてダイエットしたの！わかる？！」
怒っても何しても俺の彼女は可愛い。
衝動に突き動かされてAを抱きしめる
「なーんや。そんなことしとったんや」
「そうだよ、悪い？」
「ま、全然俺の好みでもなんでもないけどな」
は？！って言いながら俺から離れて、絶望のような表情を見せる。
「ちゃうわ、先読みすんな
俺好みに変えなくても、俺はお前のこと好きになってたってことや」
そう言い終えるとまた俺の胸の中に帰ってきて。
「好きだ、そういうこと言うなほんっと好き」
「あほ、俺は愛してる」
俺たちの夏は、まだまだ続く。
end
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作者名：リ ン | 作成日時：2018年4月15日 21時
