03 ページ4
・
まず
梨乃は顔が悪い。
申し訳ないけどお世辞でも可愛いとは言えない。
でも梨乃もそれを気にしてるのか、化粧を頑張って化粧美人に。
だから周りは騙される。
私の彼氏もその1人だった。
大好きだったのに、ずっとずっと隣にいたくて頑張ったのに、
あっさりと私の彼氏を奪いやがった。
何食わぬ顔で
『お姉ちゃんに男なんてもったいない。
その男が可哀想だから好きでもないけど私が貰ってあげるね?』
だって。その時はほんとに腹が立った。
何でお前に奪われなきゃなんないの。
でも、もう過去の事だから気にしたら負けだ。と思ってる。
そして私の両親もそうだ。
私と妹は2歳差。
私が小3ぐらいまではそれなりに上手くいってた。
でもどこで間違えたのか梨乃はずる賢い子供になった。
何故か姉である私より自分の方が上だと思ってる。
自分の気に入らなかった事があったら私のせいにする。
梨乃は話が上手いからみんな騙される。
それも話を盛るのだ。
小さい頃からそんな感じだったから両親は私じゃなくて梨乃の方ばっか可愛がる。
小さい頃から我ながら可愛そうなあたし。
うちは母が社長だからそこそこお金がある。
家も大きいし。
でもその分、この家が冷たく、寂しく感じる。
梨乃が望めば何でも手に入る。
お金も男も友達も。
だから梨乃にとって5万なんてあるもないも一緒なのだ。
対して私は、母からお金の1円も貰ったことがない。
社長の娘なのにバイトしてる。
これも社会勉強の一環だ。
梨乃は将来絶対ダメな人間になる。もう分かりきっている。
だからいつかあんたよりも私の方が出来がいいんだって分からせるために、日頃から梨乃よりかは努力している。
本当に腹が立つ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りこ | 作成日時:2019年6月16日 20時