第二章 伊達政宗 ページ4
『逃げるよ…！！』
私は男の子を抱き抱えると、勢いに任せてその場から走り出した。
背後からは厄魔の足音が物凄い早さで近づいてくる。
(あれが厄魔…！？あんな化け物が、どうして…)
男の子「お姉ちゃん…」
『大丈夫、きっとなんとかするから…！』
とは言ったものの、男の子を抱え、ギターを背負ったままでは、そこまで走る事も出来ない…
気づけば、厄魔はすぐそこまで来ていた。
『っ……』
私は走るスピードを上げると、近くに生える大木の後ろへと身を隠し、男の子とギターをその場に下ろした。
男の子「お姉、ちゃん…？」
(こうなったら、、一か八か…)
『君、ここに隠れてて。直ぐに戻ってくるから』
男の子「で、でも…お姉ちゃんが」
『私は大丈夫だから。襲われた時と助けがきた
時以外は、私が戻ってくまで絶対に動いちゃ
駄目だよ』
すると、男の子は半泣きになりながらも強く頷いてくれた。
『ありがとう、…このギターの事もお願いね。
私の大切な物だから』
男の子「うん…！」
男の子の返事を聞いた直後、私は厄魔の目の前へと姿を現した。
厄魔の視線が、真っ直ぐ私へと注がれる。
『ほら…こっちよ！』
私は厄魔に背を向け、また走り出した。
身軽になった分、動きが速くなったとは思う。
しかし…
『っ……うそ』
厄魔と一定の距離をとったその時、あの厄魔よりも明らかに大きい厄魔が数体、私の目の前へとたとはだかった。
囲まれたのだ。
下手な行動をすれば、その大きな腕で一瞬で殺されてしまうだろう。
そう思うと、とてもゾッとする。
いったい、本日何度目の命の危機だろう…
その時、一体の厄魔が私に向かって大きく腕を振り下ろした。
(…もう、駄目なの？)
思わず目を瞑った、その瞬間だった…
？「はぁああぁ!!!!!」
刀特有の鈍い音と、厄魔の悲痛な叫び声が響き渡った。
何が起きたのか分からず、ゆっくりと目を開けると、そこには、、
？「……」
まるで…星のない夜のような、漆黒の黒髪を靡かせる人狼が立っていた。
慌ててお礼を口にしようとした、その時…
？「…貴様、何者だ」
その人狼は私に刀を向けると、威嚇するような目で私を見据えた。
？「何者だと聞いている」
『……』
その威圧感に、何も答える事が出来なかった。
私達の間に、謎の沈黙が広がる。
(私、このままどうなっちゃうの……？)
続く
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Sirius - 花染瑠香さん» 瑠香さんこんにちははじめましてSiriusと言います不束ですがよろしくお願いいたします(*^^*)先程の内容を読ませて頂いたところ音楽を誰よりも好きなヒロインはある日異世界に迷い込んで厄魔に追われている男の子を助けたのですが裏原に自分も追われるのですが一体。 (2018年9月30日 11時) (
レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
花染瑠香(プロフ) - 赫夜さん» コメントの方ありがとうございます、もし時間があれば今日中にはストーリーの更新をしようと思っているので、もし宜しければそちらで見て頂けるとありがたいです(o^∀^o) (2018年9月7日 18時) (レス) id: b2ff7cc3df (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 瑠香さんはじめましてこんにちは赫夜と申します以後良しなにお願いします(*^_^*)先程こちらの作品を読ませて頂いたところヒロインは厄魔に追われている男の子を助けようとしたのですが逆に囲われ為す統べなくした時政宗に救われたのだが一体どう繰り広げるのか‥。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花染瑠香 | 作成日時：2018年9月3日 15時
