＋上司 ページ2
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「…よっ、と、」
上司に頼まれ現在荷物運び中。かなり荷物の量が多く、荷物のせいで目の前が塞がれるほどだ。当たり前だがそんな荷物たちは重くて。きちんと歩いているつもりだがふらふらしてしまう。
……と、その時、
何があったのかは自分でもよく分からなかったが ふらり、とバランスを崩してしまい転けそうになる。
(────や、ば、)
荷物は落ちるし、私も落ちる。しかもこれ頭から行くんじゃ、なんて思い目をギュッと瞑るも何秒経っても何もなくて。疑問に思いうっすらと目を開けばそこには隣の部署のイケメン上司、センラさんが少し焦ったような表情をして私の頭を支えていて。
そんなセンラさんの表情は、私と目がバッチリと合えば ほっ としたような表情に戻り。「よかったー…」なんて一言。
「こんな荷物1人で持ったら危ないやろ、偶々俺が居ったからよかったけど……」
「……えっ、と、すみませんでした？」
「なんで疑問形なん。ちゃんと謝り」
センラさんにそう言われ軽いデコピンをされる。
「…別に、1人でも平気かなあ と思って」
「あんなふらふらしてたのに？」
「うっ、それは……」
「…はあ、ほんま。すこしは他の人に頼りや。分かった？」
「……でも、」
「分かった？」
再度そう尋ねてくるセンラさんの顔には目が笑っていない笑顔が浮かべられていて。まるで私に拒否権などない、と言われてるみたいで思わず「はい……」と言えば「ん」と少し満足したような顔。
そして、散らばった荷物を拾って「これどこに持っていくん？」と聞いてくる。…ん？
「いやいや、いいですよ。1人でも大丈夫です」
「とか言ってさっき転けそうになったんはどこの誰やっけ？」
「…」
「いいから、後輩は黙って先輩に甘えとき。で？これどこに持っていくん？」
そう言ってそのままどんどん前へ進んでいくセンラさん。残された軽い荷物を持ち、センラさんの後を追い掛ける。
「あの、」
「ん？」
「迷惑かけて、すみません」
「…なあに言うとんの。Aちゃんは迷惑かけるのが仕事やで、……まあ 俺限定に、やけど」
「────……は、」
意味が、わからない。センラさん限定に、って。え？え？
「…なーんて！冗談冗談！」
沈黙が気まずかったのか、いつもの声のトーンでそんなことを言うセンラさん。でもその耳はうっすらと紅く染まっていて。
なんだか、私の頬も熱くなってきた気がしてきた。
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あまと(プロフ) - お話の甘さ加減が絶妙でやっぱりそののお話はいつ読んでも大好きです。更新大変だと思うけど頑張ってね！陰ながら応援してます。 (2019年11月19日 11時) (
レス) id: 47baa46596 (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 琥珀さん» コメント有難うございますやばいと言ってもらえて嬉しいです有難うございますこれからもやばいお話書けるように頑張ります（やばいお話 #とは） (2018年5月29日 17時) (レス) id: a9e5218ee1 (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 緋夜さん» わ〜〜！いつもコメント有難うございます（ i __ i ）いつかはセンラさんバージョンも作る予定だったのでいい機会だと思いまして…！（笑）有難うございます頑張ります〜！；； (2018年5月29日 17時) (レス) id: a9e5218ee1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - あ、これやばいです（語彙力 (2018年5月26日 14時) (レス) id: 3620e40040 (このIDを非表示/違反報告)
緋夜(プロフ) - 坂田さんに続いてせんらさんまで！更新頑張ってください！ (2018年5月26日 10時) (レス) id: 9459e9a917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高瀬その
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2018年5月26日 2時
