センラさんがうらたさんの妹を嫌いな理由

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うらたんにあいつの連絡先を教えてもらい、追加する。はあ と溜息を吐きながらもAの連絡先かどうか確認し、通話ボタンをタップする。

別に今更あいつに話すことなんてないんやけど…… なんて思っていれば ｢ ……センラくん？ ｣ と声が聞こえる。



｢ ……そうやけど、何？ ｣



そう言えば ｢ え、え、なんで、｣ と混乱しているのかそんな事を言うA。なんで も何も、俺だって聞きたいわ、そんなん。別にうらたんにあんなん言われただけ やとしても 別に絶対連絡しなあかんかった って事はないのに。



( _______ なら、なんで俺は今自分から連絡した？ )


なんて、自問自答。分からん、自分でも。……ただ、もし連絡せんかった時にうらたんにバレたら面倒やから うん、それだけ。



｢ お兄ちゃんに言われたから、でしょ？ ｣


例えそうだとしても嬉しいなあ なんて笑うA。でもその笑い方は少し弱っているような。そんな感じがして。ああ、病気が進んでるんやな と思う。



｢ ………病気、｣


病気、なんで黙ってたん？ そう聞けば黙るA。｢ ……やっぱりバレたかあ ｣ なんて力ない笑い方で笑うAに少し苛立ちが募る。



｢ センラくんに迷惑掛けたくなかったの、あれ以上。それにセンラくんには関係なかったでしょ？ ｣


_______ なんや、分かってたんや。関係ない って。そう、関係ないねん。Aが病気やろうが 何やろうが。それやのに




｢ っ、ふざけんなよお前！ ｣



なんで俺は、こんなにも腹が立っているのか。なんで大きな声でAを怒鳴るようなことをしているのか。それは、自分でも分からなくて。


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