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「お邪魔しまーす」
「はいよ〜」
乗り込むなりがやがやと煩いコネシマくんとシャオちゃんの喧騒の中、助手席に座るタイミングで何気なく呟いた言葉にトントンくんがしっかりと反応してくれた
こっちをみて「楽しそうでなによりやな」なんて言いながらシートベルトを促してくる
前に止まってる車はゾムが運転してるやつ
ここ数年はこのメンツで海ではしゃいで、ゾムとトントンくんが保護者顔で迎えにきてくれるのが恒例になりつつある
(ここで面白いのがゾムが毎年「ちょっと行けばよかった」って顔して迎えに来てくれること)
家の方面的につい固まってしまうが、いつもの3人じゃ味気ないからと大先生と席を交換してトントンくんの車にお邪魔させて貰っている
…コネシマくんの「あんなあんな！」から始まる今日のエピソードトークを軽くいなしながらウィンカーやらハンドルやらを弄る彼は無免許の私から見てちょっと大人っぽくて羨ましい
「トントンくんも来ればいいのに〜」
みんなで馬鹿騒ぎするのは好きそうなのに、彼は何故か毎年来ない
彼は柔らかく細めてた瞳をすいとフロントガラスに向ける
「まあまた来年考えるわ」
そんなツレない言葉とともに車が動き出し、シャオちゃんが車とスマホを慣れた手つきでペアリングしてラジオから音楽に切り替わった
みんなで幼少期見てたアニメのテーマソングとかを歌ったり、コネシマくんがそのアニメにまつわる思い出話とかをしてくれていた………記憶はある
＿＿＿＿＿＿
「A！ついたで！」
助手席のドアをがばりとあけた人間にショートパンツのため剥き出しの生脚を無遠慮にぺちぺちと叩かれる
その刺激で意識が浮上し薄く目を開けると、半分呆れて残りは怒ったロボロがいた
彼の周りの空はもうすっかり暗くて、海沿いでもなくて、なんなら見慣れた住宅街だ
「んぅ…」
「あっ！ばか！二度寝すんな！」
ガタガタと肩を揺さぶられ眉を顰める
その間にもチカチカと車のハザードがメトロノームみたいに行儀良く点滅していて、少し遠くから大先生の話し声とゾムの高めの笑い声が聞こえて来る
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燕(プロフ) - りぃさん» りぃさんコメントありがとうございます！嬉しいです！この夢小説だけど恋愛じゃ出せないぬるい感じを上手いこと汲み取っていただけて大変嬉しいです。これがこの子達にとっての完璧です…！ (2023年2月8日 7時) (
レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 距離近くて仲良くて普通なら勘違いされそうな感じ、でも3人でつるんでるからそういうのはない、でもお互いに近い感情持ってるちょっとドロドロした感じめちゃくちゃ好きです…哀愁漂うけど重くない雰囲気最高です、語彙力がないですが伝われば幸いです！頑張って下さい (2023年1月10日 10時) (レス) @page30 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - Roinさん» ありがとうございます！まさに！キラキラの友情と滲む羨慕のバランスがお気に入りです！ (2022年12月18日 16時) (レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
Roin(プロフ) - このなんとも言えない距離感とうっすら感じてる劣等感がめちゃくちゃ好きです．．．!!!! (2022年7月20日 13時) (レス) @page26 id: d96272803e (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - すまいるさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります…！ (2022年3月16日 17時) (レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2021年7月15日 14時
