20 ページ21
「楽しみたいって言ってた肝心の風呂の間に俺らは2人でA1人だけってなんかちゃうやんか」
「たしかに」
「…でもいい宿見つけちゃったからそこには行きたくて、ショッピくんも日程空いてたから一緒に来てくれた感じです」
ロボロが口を閉じ訪れた沈黙の中に「うん」と相槌だけ放り投げて、二つ目のグラスを呷った
理由はわかったし、これ以上この話を伸ばすのもショッピくんに申し訳ない
「…お土産の献上で許そう」
「任して下さい、バッチリあります」
それまで黙ってロボロの隣で縮こまっていたゾムがその一言を聞いて自信満々に答える
よろしい、ならば許そう
そう低い声で呟きながら空いた二つのグラスを2人の前にスライドさせる
流石に3人前の水をガメたことに羞恥心が湧いてきた
ショッピくんしかみてないし、こうして普通にコイツらが飲んだ事にしよう
その考えが読めているのか二人はそのグラスの件には触れずに、機嫌が戻った私にケロッと話を振ってくる
「A！ええとこ調べてあんねん！ユネッサン行こうや！」
「どこそこ？」
褒めてもええけど？と謎に誇らしげなゾムを偉い偉いと雑に称える
ロボロに至ってはゾムには触れず応えた
「箱根やって」
「運転は任せろぜ！」
「遠くない？あ、ショッピくんもくる？」
「いや〜、遠慮しときますね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 254人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
燕(プロフ) - りぃさん» りぃさんコメントありがとうございます！嬉しいです！この夢小説だけど恋愛じゃ出せないぬるい感じを上手いこと汲み取っていただけて大変嬉しいです。これがこの子達にとっての完璧です…！ (2023年2月8日 7時) (
レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 距離近くて仲良くて普通なら勘違いされそうな感じ、でも3人でつるんでるからそういうのはない、でもお互いに近い感情持ってるちょっとドロドロした感じめちゃくちゃ好きです…哀愁漂うけど重くない雰囲気最高です、語彙力がないですが伝われば幸いです！頑張って下さい (2023年1月10日 10時) (レス) @page30 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - Roinさん» ありがとうございます！まさに！キラキラの友情と滲む羨慕のバランスがお気に入りです！ (2022年12月18日 16時) (レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
Roin(プロフ) - このなんとも言えない距離感とうっすら感じてる劣等感がめちゃくちゃ好きです．．．!!!! (2022年7月20日 13時) (レス) @page26 id: d96272803e (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - すまいるさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります…！ (2022年3月16日 17時) (レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燕
| 作成日時：2021年7月15日 14時
