第十九話 ページ29
真由理はうなだれたい気持ちになる。
軽く消化不良をおこし掛けている。
真「私と十文字くんがカバーするといっても限度があるしなぁ…」
摩「おまえたちは主力選手じゃないか。他人のCADの面倒を見ていて、自分の試合が疎かになるようでは笑えんぞ」
摩由理は摩利をジトリとちらりと見て、
『……せめて摩利が、自分のCADくらい自分で調整できるようになってくれれば楽なんだけど…。』
摩「……いや、本当に深刻な事態だな」
じっとりした視線は据わっていて、疲労なのかそれ以外なのか、摩利にとってはう゛…とくるからか、空々らしく顔を背ける。
『ねえ、リンちゃん。やっぱり、エンジニアやってくれない？』
ちょっと潤んだ目で鈴音を見るが、ポーカーフェイスで
鈴「無理です。私の技能では、中条さんたちの足を引っ張るだけかと」
ズバリと、断られる。
あ「あの、だったら司波くんがいいんじゃないでしょうか？」
真「ほぇ？」
今まで突っ伏していた真由美が顔をあける。
あずさは手に持っていたタブレットの電源を切る。
あ「深雪さんのCADは司波くんが調整しているようです。一度見せて貰いましたが、一流メーカーのクラフトマンに勝るとも劣らない仕上がりでした。」
真「盲点だったわ……！」
真由美の目には精気が戻り始める。
[さすが、あーちゃん！]
真由理も心の中でガッツポーズをする。
摩「そうか…あたしとしたことがうっかりしていた。そういえば委員会備品のCADも、こいつが調整していたんだったな……。使っているのが本人だけだから、思い至らなかったが」
達「CADエンジニアの重要性は先日委員長からお聞きしましたが、一年生がチームに加わるのは過去に例はないのでは？」
真「『何でも最初は初めてよ』」
摩「前例は覆す為にあるんだ」
間髪を入れないで、真由美と真由理と摩利から、ずいぶんと過激な反論が入ってくる。
***************************************また字数…。次いきます！
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yuumin - 凄い面白いですね！ (2022年8月2日 16時) (
レス) @page7 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新待ってました (2014年9月1日 20時) (レス) id: ac74ce8a1a (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 更新期待しています。 (2014年8月2日 22時) (レス) id: ac74ce8a1a (このIDを非表示/違反報告)
すかい - 毎回読ませていただいております！ 今後も頑張ってください！ (2014年7月31日 14時) (レス) id: 7eac6f322d (このIDを非表示/違反報告)
朱雀。 - まやさん» はい！がんばります！(^^)/あと、夏休みの宿題が多いので更新する早さが落ちますのですみません(^_^;) (2014年7月29日 18時) (レス) id: b1380d2d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱雀。 | 作成日時：2014年6月6日 20時
