才能なんてないから(2)

試合 ページ33

「オーライ！」

「ナイスカット！」

「ラスト行け！」

蒸し暑く立っているだけで汗が垂れるそんな体育館。何回夏を超えてもこの感覚になれることはないと思う

コートの外から試合を見ている僕を烏養コーチは途中で呼んだ。要件は「月島がサーブになったら交換する」とのこと

今試合は6点差で生川高校に負けている状態。次に点数が入れば月島と交換になる

交換しても直ぐにリベロ交換になるのにななんて思いながらも「はい」と返事をする。

僕は前よりも自分が試合に出される事が増えたと気がする

ピーッと笛がなり烏野に1点、点数が入った。僕と月島がコートに入ると「ナイッサー！決めろ！」などと声をかけられたり背中を叩かれる

特に緊張することも無い。だってただの練習試合だし、もし公式戦でも試合には出なれてる方だから。

ピーッと笛がなりサーブを打つ。

相手には余裕で拾われるがそんなのどうだっていい。相手のスパイクで狙われるのは僕だと分かりきっている

予想どうりボールが来たのは僕のところで。でも僕は特に苦労すること無く影山がいるセッターの位置に上げた

最後は旭さんが決めてくれて僕のサーブはまだ続いた。

結局3回くらい続いたところで生川高校に点が入って、僕のサーブは終わった。そのため僕はまたコートの外に出た

この試合結局最後は4点差で負けてしまった

負け続け→←。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す