好きだけど、好きじゃない。【安室透】part2

愛してる12 ページ12

今の状況を説明します。


コナン君に睨まれてます。


以上。


え、なんでかって？これは、数分前に起こった出来事のせいだよ。



数分前。


今日の仕事は、午前で終わったからカフェでのんびーりしようかなー？って思ってたらコナン君に捕まって。


話しているうちにコナン君の罠にハマり、薬でちっちゃくなったことを言ってしまった。


なんて馬鹿なんだ私は！


安室さんの時と言い、コナン君の時と言い……。


さあて、どうやってやり過ごすか！


「えっと……はは」


乾いた笑いを零すと、よりいっそう睨む目が鋭くなる。


怖いよー。あむろん、お助けー！


「組織のやつか？」


「ナンノコト？」


「しらばっくれるな！」


小学生のくせに！いや、中身は高校生だけどさ！


よし！こうなりゃやけだ！


……と言って、逆に全部言い当ててなんか言われても後々困るのは私だしなー。


さすがに、「トリップしてきたお」なんて言っても精神科に連れていかれるだけだしなー。


なんて言い訳しよう……そうだ！


「えっとね、なんで私が知ってるかというと、あの日、トロピカルランドに私もいたの。で、何か真っ黒なやつらが変な取引をしているのを見つけて、見てたら


君がちっちゃくなっていったから、ビックリして……慌てて警察呼んだわ」


「嘘つくんじゃねぇよ」


「え」


なぜ分かる！？探偵のカンってやつか！？


「『なんて言い訳しよう……そうだ！』って言ってたじゃねぇか」


口に出てたかー！バカ！私のバカ！


ま、正直に話すか。


コナン君……新一君なら大丈夫だろう。


……多分。

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