モノクロ (ページ39)

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永瀬「どうしたん？」

ドアを開けるとどこかへ出かけようとしてたのか廉がいて私をみて目を見開いていた。

「 …廉…っ… 」

永瀬「 …ごめん。」

廉は何故か謝って
私の手を引いて私を抱きしめた。

永瀬「 …そんな辛いんなら俺んとこ来いよ… 」

私を抱きしめる力を強くしてそういう廉。

私だってこんな辛い思いするくらいなら廉のことを好きになりたかった。

やっぱり私の見る世界はモノクロのままなんだ。

「 … 」

いつの間にか寝てしまっていたのか
目を開けるとベッドの上にいた。

下には廉がもう寝ていて
スマホで時間を見ると3時

とりあえずお風呂に入りたくて
廉を起こさないようにお風呂場へ向かった。

鏡を見るとひどく腫れている目。
どれだけ大泣きをしたんだ…

なんて思いながらもシャワーを浴びて
冷蔵庫を漁って軽く遅めのご飯を食べる。

もう充分寝たため全く眠くないが
起きていても余計なことしか考えられないから
もう一度寝ることにした。

部屋に戻ると
廉は寝ていてそのまま私もベッドに入り眠りについた。