モノクロ (ページ4)

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「えっ…？」

と手のひらに乗せていた顔を上げ声の方に視線をやる。

私に声をかけてくる人なんていなかったから私たちに視線が向けられている。

周りをキョロキョロとしていると私に声をかけてきている男子から少し離れたところで可愛らしい男の子2人がこちらをみてクスクスと笑っている。

『あの！その… 』

何この人…なんて思いながら聞いてると

『友達になってください！！』

と深々と頭を下げ私の目の前に手を伸ばしてくる。

これは男子のよくあるからかいというものなのか

それとも本気なのか

あのふたりからの罰ゲームなのか…。

「 …罰ゲームか何かですか…？」

そう問いかけると
彼は頭をハッと上げこちらを見つめている。

綺麗で整った顔。
私を見つめる目からなかなか目を話すことが出来なかった。

やっぱり罰ゲームだったのかなんて。

『全然そんなことないっす！まじで友達になってくれませんか！？』

とまた私の前で深々と頭を下げて手を前に出してくる。

初めて声をかけてくれて嬉しかった事もあり
私はその手をとって

「私でよければ」

と言った。