モノクロ (ページ26)

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必死に笑顔を作って

「あはは」

と手を振った。

永瀬「お前作り笑顔下手すぎ笑」

とぼそっと言ってくる廉。

そして誰や

と廉は振り向いて岸くん達の方を見る

永瀬「あれ友達？」

「まぁ… 」

するとみんなが席を立ってこっちへ来る。

岸くんは玄樹くんに手を引かれて。

髙橋「うっわぁイケメン！」

岩橋「 Aちゃん今日家で予定あるって…？」

「べ、別の日で… 」

永瀬「どうも。」

と私と玄樹くんの会話を無視するように
いつもみたいに冷たく挨拶をする廉

「あ、廉、玄樹くんと海人くんと岸くんだよ」

と一人一人指をさして紹介する。

佐野「 A！りおんも紹介してよ！」

と岸くんのことが好きだって言ってたのに
目をキラキラさせて言ってくるりおんちゃん。

「この子はりおんちゃんだよ」

と付け足すと

永瀬「ふーん。岸くん？下の名前なんなん？」

岸「 …優太っすけど…… 」

「あっ怖がらないでね？廉なんかに」

関西弁もあって
少し口調がキツくなってしまう廉に少し怖がってるのか岸くんはいつもより引き気味だった。

永瀬「なんやねん俺なんかにって笑」

「廉、文化祭この人達が一緒に回ってくれるの。だから仲良くしてね？」

岩橋「岩橋玄樹！よろしく！」

髙橋「髙橋海人です」

岸「よろしく」

永瀬「永瀬廉まぁ仲良くしてや～」

となんか仲良くしてくれそうでよかったな

なんて思ってたら

佐野「 A…文化祭岸くん達と回るの…？」

とまた泣きそうな怒ってそうな
複雑な顔で言ってきた。

「 …っ」

永瀬「 … 」

元はと言えば廉にりおんちゃんの事を相談しに来たのに

なんか相談しずらくなってしまった。

「 ……えっと… 」

永瀬「別にええやん？あんたに関係ないやろ」

帰るで

と私の手を取りレジへ向かう廉。