第8話 ページ9
黒尾side〜
今回の合宿には烏野のやつらもいる。
烏野は短い間で急成長しやがる。
怖いねぇ、雛鳥は。
こっちも負けてらんないねぇ。
黒「さてと、しごき倒してやりますかぁ」
合宿は疲れも吹っ飛ぶぐらい楽しくて、
やっぱり俺はバレーが好きなんだって改めて思った。
夜も久しぶりに夢も見ず、熟睡できた。
おかげでいつもの眠気も疲れもない。
何にも囚われずバレーができる
その事が何より嬉しかった。
このままずっと合宿をしていたいと思うほどに。
木「なぁ黒尾！いつになったらAちゃんに
会わせてくれんの？
俺ずっと待ってんだけどー！」
休憩中、木兎が騒ぎ出す。
去年からずっと言われ続けてたが
機会があったらなとやんわり断っていた。
まぁ木兎には通じねぇよな…
すると近くにいた奴らも反応し始める。
リエ「そーっすよ！俺も妹ちゃん会いたいっす！」
日「黒尾さん妹さんいたんですか！？
俺も会ってみたいです！」
黒「君たちみたいに騒がしい奴らには
会わせませーん」
木・リエ・日「「「えぇ…！」」」
それでも食い下がらない3人を上手く交わし
練習再開。
その後の試合、俺はミスを繰り返した。
焦りがまたミスを呼び、
その日調子が戻ることはなかった。
原因はイラつきだった。
眠れるようになって少しはマシになったと
思ったんだけどな。
仲間にも他校の奴らにも申し訳ねぇし、示しがつかねぇ。
くそっ…！こんな所で立ち止まってる暇ねぇのに…！
座ってそんなことを考えていると、
研磨がいつの間にか横にいた。
黒「びっくりしたぁ。いたなら声かけろよ」
研「今来たとこだし」
黒「あぁそう、それは悪うございました」
研磨は俺の隣に座るとしばらく黙っていた。
この沈黙怖いんですけど！？
なにか喋ってくれません！？
するとようやく口を開いた。
研「クロは何にも見えてなさすぎる。
もっとちゃんと見るもの見た方がいいよ」
それだけ言うと去っていった。
わざわざそれを言いに来たのか？
確かに集中できてねぇけど、
俺だってわかってんだよ。
でもどうすりゃいいかわかんねぇから困ってんの！
黒「だーーーー！！もう！」
俺は投げやりになりながら
その日は眠りについた。
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れお(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！この作品の伝えたい事が伝わっていた事が何よりも嬉しく思います！どんな選択、行動も無駄ではありません。自分が頑張ってきた証です。今までのそしてこれからの自分を誇ってあげてください。応援ありがとうございます！ (1月5日 22時) (
レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 自分も年の離れた兄弟と親の居ない生活をしていたのですが、その時の苦労や頑張り、葛藤など沢山あった中で、自分のしてきたことは無駄じゃなかったのだと、昔を思い出して思わず泣いてしまいました。とても心に響く作品でした。陰ながら応援しています。 (1月4日 5時) (レス) @page23 id: 0f9c65e6cc (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» いえいえ、コメントをくださる程楽しみにしていただけていることにとても嬉しく思っております。おかげで少し自信を持てました！ありがとうございます！(≧∀≦) (10月11日 2時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
ChachaY - 時間がないなかすみませんでしたm(_ _)mこれからの更新楽しみにしています*\(^o^)/* (10月7日 13時) (レス) id: ee598f31ef (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» コメントありがとうございます！更新が遅くてすみません。中々書く時間を取れなかったり、ストーリー構成に悩んだりして遅くなってしまっていますが、必ず最後まで書くつもりですので、気長に待っていてもらえればと思います。 (10月3日 1時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお | 作成日時：2023年2月1日 6時
