【ハイキュー】守るモノ【黒尾鉄朗】

第6話 ページ7

Aside〜




もうすぐなつ休み。

クラスのみんなはたのしそうに
かぞくのはなしをしてた。


おにぃちゃんと、あそべるのかな…？


まえのなつ休みもおにぃちゃんはぶかつだった。

でも休みの日はあそんでくれたし、
お出かけもした。


だいじょうぶだよね。

そうだよ、だいじょうぶ！
おにぃちゃんとあそべるんだ！

いままではなせなかったこといっぱいはなそ！
それからいっぱいあそんでもらうんだから！


ワクワクしながらなつ休みのけいかくを
かんがえた。



おにぃちゃんにもきいてほしくて、
いえにかえってすぐにおにぃちゃんに
はなしてみる。



「おにぃちゃんあのね！A、なつ休みね！」



そしたらおにぃちゃんがはなしはじめた。



黒「A、兄ちゃんな、夏休みも毎日練習に行かなきゃいけないんだ。
その中には合宿で一週間ぐらい帰ってこない日もある。
一緒に出かけたり遊んだりできないかもしれない。

その間、おばちゃんの家に泊まったり
親戚の人たちも遊びにおいでって言ってくれてる。

Aはどうしたい？」



え…あそべ、ないの？

なつ休み、お休みないの？

え、だってA、おにぃちゃんといっぱいあそぶ
けいかくしたんだよ？


……でも、しかたないよね。ぶかつなんだもん。

おにぃちゃんはバレーがすきだから。



それに、おにぃちゃんはいい子のAがすきだから。



「Aはおばちゃんちにおとまりする！
それにおかあさんたちのしゃしんももって
いくからさびしくないよ！」



だいじょうぶ。

一人だってたのしくあそべるよ。



「あ、しゅくだいのこってたんだった！
やってくるね！」



もうなれっこだよ。



へやにあるうさぎのぬいぐるみをいつもみたいに
だきしめた。



「Aはいい子。Aはいい子。
Aはいい子。Aは………」

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