第3話 ページ4
黒尾side
1学期が終わりに近づいて来た頃。
相変わらず眠気も取れず、夢も見続けてる。
最近はAも夢に出てくる事が増えた。
しまいには、ちゃんと疲れが取れないせいか
イライラするようにもなってしまった。
海「ちょっと背負い過ぎなんじゃないか？」
夜「そうだぞ。お前が数日いないぐらい
何ともねんだから、夏休みの数日ぐらい休んだらどうだ？
妹ちゃんともあんまり遊べてねんだろ？
2人でリフレッシュしてこいよ」
海「合宿もあるし、練習三昧だからな。
妹ちゃんも寂しがるだろうからいいんじゃないか？」
見兼ねた夜久と海が提案してくれた。
だけど、
黒「休んでる場合じゃねぇ…
もっと強くならねぇと…」
迷惑をかけてる分取り返さねぇと。
それに、部活をしている時が
唯一何もかも忘れられる安らぎの時間だ。
部活は絶対に休みたくない。
そんな事を考えていると、
夜「いいから妹ちゃんときちんと話せ！
分かったか！？」
黒「分かった分かった！分かりました！」
夜久に耳をつねられた。
合宿の事も言わないとだし、
まぁAはおばさんが大好きだからな。
おばさんと一緒にいるって言いそうだけど。
親戚の人も遊びに来ていいって言ってたし、
寂しくなることはないだろう。
俺は家に帰って早速聞いてみた。
黒「A、兄ちゃんな、夏休みも毎日練習に行かなきゃいけないんだ。
その中には合宿で一週間ぐらい帰ってこない日もある。
一緒に出かけたり遊んだりできないと思う。
でもその間、おばちゃんの家に泊まったり
親戚の人たちも遊びにおいでって言ってくれてる。
Aはどうしたい？」
Aは戸惑った顔をして、
俯いてしばらく考えていた。
そして満面の笑みを浮かべながら顔を上げ、
言った。
「Aはおばちゃんちにおとまりする！
それにおかあさんたちのしゃしんももって
いくからさびしくないよ！」
そういうと、宿題が残ってるからと
自分の部屋に戻って行った。
俺は仏壇の前に座り、手を合わせた。
父さん、母さん。
俺の知らないうちにAは強く育ってるよ。
俺が世話されてるぐらいしっかりしてる。
俺ももっと頑張らねぇと。
俺の代わりにAを見守ってやってくれ。
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れお(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！この作品の伝えたい事が伝わっていた事が何よりも嬉しく思います！どんな選択、行動も無駄ではありません。自分が頑張ってきた証です。今までのそしてこれからの自分を誇ってあげてください。応援ありがとうございます！ (1月5日 22時) (
レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 自分も年の離れた兄弟と親の居ない生活をしていたのですが、その時の苦労や頑張り、葛藤など沢山あった中で、自分のしてきたことは無駄じゃなかったのだと、昔を思い出して思わず泣いてしまいました。とても心に響く作品でした。陰ながら応援しています。 (1月4日 5時) (レス) @page23 id: 0f9c65e6cc (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» いえいえ、コメントをくださる程楽しみにしていただけていることにとても嬉しく思っております。おかげで少し自信を持てました！ありがとうございます！(≧∀≦) (10月11日 2時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
ChachaY - 時間がないなかすみませんでしたm(_ _)mこれからの更新楽しみにしています*\(^o^)/* (10月7日 13時) (レス) id: ee598f31ef (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» コメントありがとうございます！更新が遅くてすみません。中々書く時間を取れなかったり、ストーリー構成に悩んだりして遅くなってしまっていますが、必ず最後まで書くつもりですので、気長に待っていてもらえればと思います。 (10月3日 1時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお | 作成日時：2023年2月1日 6時
