第21話 ページ22
黒尾side〜
病室に戻ってきた俺は、眠るAの小さな手を
握り撫でながら研磨の言葉を考えていた。
服の間から見える痕。
Aはずっといじめられていた。
こんなにわかりやすい痕があったのに、
俺はそれに気づけなかった。
きっと見えない所にも沢山痕がある。
俺が知らない傷も、俺がつけた傷も
沢山。たくさん…
なのに浮かぶのはいつも笑ってるAの顔で。
俺がそんな風にした。
俺がそんな所しか見せないようにした。
俺がそこしか見ないようにしてた。
きっとどこかで、Aはどこにも行かないって
居なくならないって思ってたんだ。
だから、いつか。またいつかって
向き合うことから逃げ続けられた。
俺の都合で、我が身可愛さで、
��俺だけ��が笑って過ごすためだけに。
俺には
Aには？
『
SOSはずっと出してたはずだ。
なのに俺が、見ないようにしてたから。
ずっとAから逃げてたから。
守るって約束したのに。
こんなに待ってくれてたのに。
こんなに小さな体にどれだけの痛みと辛さ、
悲しさや寂しさを抱えてたんだろうか。
計り知れないAの感情への気持ちと
自分の不甲斐なさに怒りと涙が溢れた。
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れお(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！この作品の伝えたい事が伝わっていた事が何よりも嬉しく思います！どんな選択、行動も無駄ではありません。自分が頑張ってきた証です。今までのそしてこれからの自分を誇ってあげてください。応援ありがとうございます！ (1月5日 22時) (
レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 自分も年の離れた兄弟と親の居ない生活をしていたのですが、その時の苦労や頑張り、葛藤など沢山あった中で、自分のしてきたことは無駄じゃなかったのだと、昔を思い出して思わず泣いてしまいました。とても心に響く作品でした。陰ながら応援しています。 (1月4日 5時) (レス) @page23 id: 0f9c65e6cc (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» いえいえ、コメントをくださる程楽しみにしていただけていることにとても嬉しく思っております。おかげで少し自信を持てました！ありがとうございます！(≧∀≦) (10月11日 2時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
ChachaY - 時間がないなかすみませんでしたm(_ _)mこれからの更新楽しみにしています*\(^o^)/* (10月7日 13時) (レス) id: ee598f31ef (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» コメントありがとうございます！更新が遅くてすみません。中々書く時間を取れなかったり、ストーリー構成に悩んだりして遅くなってしまっていますが、必ず最後まで書くつもりですので、気長に待っていてもらえればと思います。 (10月3日 1時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお | 作成日時：2023年2月1日 6時
