第17話 ページ18
研磨side〜
あれは、6月の終わり頃。
平日だけど学校が休みで部活もなかった日のこと。
母さんに頼まれて買い出しに行った時、
偶然下校途中のAちゃんを見つけた。
Aちゃんの周りには数人の男の子達がいて、
ずっと俯いて歩くAちゃんに違和感を感じた。
子供っていうのは元気なもので
少し離れたところにいても声が聞こえる。
？「なんかいえよ！」
？「おまえみたいなやつといて
おにいちゃんもたいへんだな」
？「おにいちゃんにもすてられんじゃねぇの？」
やっぱりAちゃんはイジメられていた。
前から母さんにAちゃんが
イジメられてるかもしれないと聞いていた。
小学校に入りたてで、まだ一学期の後半。
それなのに、少し剥げたランドセルに
シワシワになった教科書やノート。
それから不自然な痣。
本人は頑なに転けただけ。お茶をこぼしただけと
言い張っていたらしいが、
さすがにおかしいと話していた。
学校にも一応聞いたりしてみたけど、
1人で遊んでいる事は多いが特に問題は無いと言うだけで
当てにならず、確証がないままだった。
そして今、決定的瞬間を捉えた。
何も言わないAちゃんを
男の子達は突き飛ばし、蹴ろうとし始めた。
研「何してるの」
おれはすかさず間に割って入った。
男の子達は、やばいと言いながら走って逃げて行った。
振り返ると、Aちゃんがすごい剣幕で
お兄ちゃんには言わないでとおれにしがみついてきた。
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れお(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！この作品の伝えたい事が伝わっていた事が何よりも嬉しく思います！どんな選択、行動も無駄ではありません。自分が頑張ってきた証です。今までのそしてこれからの自分を誇ってあげてください。応援ありがとうございます！ (1月5日 22時) (
レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 自分も年の離れた兄弟と親の居ない生活をしていたのですが、その時の苦労や頑張り、葛藤など沢山あった中で、自分のしてきたことは無駄じゃなかったのだと、昔を思い出して思わず泣いてしまいました。とても心に響く作品でした。陰ながら応援しています。 (1月4日 5時) (レス) @page23 id: 0f9c65e6cc (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» いえいえ、コメントをくださる程楽しみにしていただけていることにとても嬉しく思っております。おかげで少し自信を持てました！ありがとうございます！(≧∀≦) (10月11日 2時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
ChachaY - 時間がないなかすみませんでしたm(_ _)mこれからの更新楽しみにしています*\(^o^)/* (10月7日 13時) (レス) id: ee598f31ef (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» コメントありがとうございます！更新が遅くてすみません。中々書く時間を取れなかったり、ストーリー構成に悩んだりして遅くなってしまっていますが、必ず最後まで書くつもりですので、気長に待っていてもらえればと思います。 (10月3日 1時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお | 作成日時：2023年2月1日 6時
