63 ページ14
Juri
大学2年になろうとしている今日この頃。
北「樹。2年の選択やっぱり経営？」
樹「そうだな。家継がなきゃだからね。」
ジェ「俺、就職しときゃよかったよ。」
進路がバラバラだったけど3人は変わらず一緒だった。
北「はえーな。もう桜が咲く季節だよ。」
Aがいなくなって2年目になっていた。
去年の春、大学に進学したばかりの頃。
毎年一人で来ていた高台の桜並木に来ていた。
ここだけは北斗にもジェシーにも教えたことのなかった場所だった。
そんあ特別な場所をAにも教えたくて高3の春にAと一度一緒に来て
Aに告白された場所でもあった。
ここに来ればAに会える気がしていた。
でも探してもいなくて、そりゃそうだ。なんてひとりでつっこんで帰ろうとしたとき、
この辺の高校の制服とは違う制服を着た人がいた。
そのせいか一人だけ浮いて目立って見えた。
遠くにいるその女性は俺の探している人。
夢中で走った。
高台を降りたあたりから帰宅ラッシュで人が多くなる時間帯にぶつかり、
彼女を見失わないように必死だった。
なのに、駅の人混みの中に彼女は消えて行った。
なんで、いつも先に行くんだよ。
全部ひとりで決めて、
寂しいなら寂しいって言えばいいのに。
でも、全部俺が悪いんだ。
神様に俺は、こんな奴なんかがAに会う資格なんてないって言われてる気がした。
それから1年、Aを忘れるのに必死だった。
忘れようと思えば思うほど忘れられなくて、
そんな自分が情けなくて仕方なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんぶ(プロフ) - この度は完結お疲れ様でした！最後、2人の再会シーンで大号泣してしまいました…恋愛の楽しい部分だけでなく、人の悲しみや寂しさも表現されていて本当に恋をしている2人がとても美しかったです。素敵な作品をありがとうございました！ (2019年12月29日 10時) (
レス) id: d4a749af9f (このIDを非表示/違反報告)
o r(プロフ) - ぽをさん» ぽをさんはじめまして。私の作品全部見てくださってるとは、、本当に感激です！！！ありがとうございます！(T_T) (2019年12月17日 22時) (レス) id: 168a39829d (このIDを非表示/違反報告)
ぽを(プロフ) - orさんはじめまして！全作読ませて頂いてますが毎回素敵な作品をありがとうございます！これからも応援してます(^^) (2019年12月17日 20時) (レス) id: 70f139796e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：o r
| 作成日時：2019年12月10日 15時
