ヒカリ (ページ6)

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You

入学して2ヶ月が経った。

あれから屋上には行っていない。

学校ではかなりの人気者らしく、田中さんと一緒にいる友達と３人で学校の中ではファンがたくさんいるらしい。

それに、田中さんのお父さんはかなり有名な会社の社長さんで田中さんはその跡取りだとか。

やっぱり私とは暮らす世界が違うんだ。

それを聞いてからは何となく会いたくなくてひとりで教室でお弁当を食べるようになった。

私には似合わない。

キャー！！

廊下がいつもより騒がしい今日の昼休み。

そんなことも気にせずご飯を食べていると

樹「ねぇ、なんで最近こねぇの？」

急に話しかけられて顔を上げるとそこには田中さんがいて、

『え？』

樹「お前最近こねぇから一人で教室で飯食ってんじゃねーかなと思ってさ。」

『余計なお世話です。』

「あんな子クラスにいたっけ？」
「なんで樹くんと馴れ馴れしく話してるの？」

周りの声がうるさい。

樹「明日からさ、一緒に食べようよ」

『は？なんで』

樹「どうせひとりなんでしょ？いいじゃん。明日迎え来るから」

そう言って去って行った。

なんて勝手な人なんだ。