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それから少し経って、2学期になった。


北「おはよ。」


『あ、北斗おはよ』


相変わらず私は北斗と毎日一緒だった。


樹は学校には来てるみたいだけど校舎も違うから全く会うことはなかった。



久しぶりに屋上に行きたくなって授業サボって屋上にきた。



入学したばかりの頃は一人でも全然平気だったのにな。

ここに来ると弱くなったのを感じさせられる。

最近は思い出すことが少なくなったのにここに来ると樹の事を思い出してしまう。



自然と涙が出ていて。涙をぬぐって屋上を出ようと出口に向かうと、そこには樹の姿があった。


『あ、』


樹「泣いてんの?」


『いや、泣いてない。』


樹「泣いてんじゃん」


そう言って樹が出て行こうとするから、今までのこと全部すっきりさせたかったから。勇気を振り絞って話かける


『樹!』


樹「なに?」


『私、人生で樹たちといる時が一番楽しかった。』


何か反応するわけじゃなく静かに聞く樹


『今までは私はずっと一人ぼっちでも平気で、これからもずっとそうだと思ってた。』


泣くのをこらえてゆっくりと話す。


『樹だけだった。私のこと綺麗って言ってくれたの、あの時樹が優しくしてくれたから今の私があるの。ありがとう。』


『でも、、でもね、今は、あの時樹が優しくなんかしなかったらこんなに辛い思いしなかったのに。なんて最低なこと考えちゃうの。平気だったはずなのに一人ぼっちになるのが怖くて、弱い自分が嫌で。』


もう私の涙は止まってはくれないらしい。


『だからちゃんと樹とのことにけりつけるね。』


『ありがとう。じゃあね。』


もう樹には会えないんだ。


うつむく樹に今できる精一杯の笑顔でそう言った。

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作者名:o r | 作成日時:2019年11月22日 13時

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