ヒカリ (ページ39)

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You

『、、んっ』

北「目覚めた？」

『ここ、』

北「うん。病院だよ。腕痛む？」

あ、私刺されたんだった。

『北斗、ずっといてくれたの？』

北「まぁ、暇だったし。」

『樹は？私、意識なくす前に樹に電話したんだけど、謝らなきゃ』

北「俺、樹から連絡もらってさ。Aのところに行ってって。」

『そうだったんだ。あ、ごめんねもう大丈夫だから。』

それから北斗がかえって樹に一度電話してみる。

でも、つながらなくて。

電話番号が変わっていた。

結局、樹がお見舞いに来てくれることはなくて。

退院してはじめての学校。

北斗とジェシーが心配だからって一緒に登校してくれるようになった。

久しぶりに学校に行くと
陰湿な嫌がらせもなくなっていて

こんな時でも考えるのは樹のことで。
全然会ってなかったから会いたくて。
お昼休みになるとすぐに３年の教室に行った。

『あれ？樹は？』

北「いや、なんか別のところで食べるって」

『そうなんだ。』

きっと屋上にいるんだろうと
ご飯食べていくと、屋上には誰もいなくて。

どこ行ったんだろう。

結局その日は樹に会うことはなかった。

次の日も樹は教室にいなかった。

ジェ「樹のやつどうしたんだろうね？」

『携帯の番号も変わってて連絡取れないし。』

北「え？A番号聞いてないの？」

『うん。』

ジェ「なんかおかしいよな？」