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あれから何事もなく私たちは進級した。


進級する前に樹が


樹「今度からまた俺の分のお弁当作ってきてよ」


そう言ってくれてまた作ることになった。


樹「やっぱ、Aが作ったご飯が美味しいわ」


嬉しくて笑みがこぼれる。

でもひとつ心配なことがあった。



『ねぇ、樹。またお弁当捨てたりしてないよね?』


樹「してないって。午後の授業で腹減ったら食べるから。それよりもAのお弁当が食べたいの」


そう言ってくれる樹。


そんなこと言われると期待しちゃうじゃん。


少しでも私のこと思ってくれることがあるんじゃないかって。


少しの可能性信じてみたくなったんだ。


樹「あ、A。今日放課後付き合え!」


『え?どこ行くの?』


樹「いいから」

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作者名:o r | 作成日時:2019年11月22日 13時

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